まるで梅雨時期のようなしっとり加減

  1. DIARY
  2. 462 view

ちりちりと咲く紫陽花や落葉など

一日中どんよりとしたお天気の中、梅雨時期のようなしっとり加減の気温で時折パラパラと雨が降っている。カップの中には2杯目のコーヒー。1杯目はグァテマラ、2杯目はブレンド。グァテマラは綺麗な後味を残しさらりと溶けていき、ブレンドはチョコレートぽい甘さをホロリと残している。目立った個性は少ないがどちらの綺麗さは実に心地よい。コーヒーにおいても「加減」というものは繊細な箇所だと思う。この「加減」の自然な佇まいは難しく、いい加減に転びやすい。出し過ぎても足りなくてもどこか及ばない。

窓の外で赤く咲いている花があると思って、そんなところで咲いていたかと思い近づいて確認すると赤くなった桜の葉だった。なんか寂しくなる。秋田はまだ残暑もあると思うが晩夏といった感じになった。お盆を過ぎ帰省ラッシュが落ち着くと途端に静かだ。ところで先ほどから耳元が騒々しいのだが、どうやら網戸の隙間から小さな蚊が入ってきたようだ。小さな羽音の存在感たるや敵ながら天晴れに思う。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

コーヒーの香りで旅気分

香りで思い出す景色いざ生産国へ行くとなると緊張気味になる。どんなところでコーヒーが育っているのか、どんなコーヒーが待っているのか楽しみでならないのだが。しかし…

  • 289 view

トローリ

香りを探して、質感を探して、もう一度、もう一度。…

  • 623 view

散歩道を歩く音

目の奥に潜む美面白い話なんてものは早々に見当たらないので今日はこのままパソコンを閉じてしまおう、なんて思いながらもかれこれ2時間ほど経った。できることなら毎日記事…

  • 432 view

窓ガラスに張り付いた雨蛙

俄雨周囲が暗くなって少し風向きが変わると一気に雨が降り始めると、蝉の声が小さくなり蛙の声に変わっていった。カップの中にはコロンビアとマンデリンで作った…

  • 576 view

薔薇が咲いた

お店の玄関先に植えた小さな花の薔薇が今年はたくさん花芽を付けていたので数日の間はソワソワしている。困ったことに伸びてきた新芽はことごとく萎れてしまって、原因は…

  • 398 view

来年が幸運でありますように

フィードバックの仕方今年も例年通りにあっという間に年末になった。果たして「あっという間」が良いのか悪いのかは分からないが目紛しく走ってきたように感じている。日…

  • 198 view