雲の上の青い空

  1. COFFEE
  2. 496 view

大地からと空から見ると

出張があり東京へ出かけてきた。
セミナーとSCAJへ行き見に詰まった時間を咀嚼し始めている。凝縮した2日間は、コーヒーと人、少しの辛いカレーで身が引き締まった。仕事柄、人と人との繋がりがコーヒーだったりすることが多いが、それはちょっと浅はかな言い表しかも知れないとふと立ち止まってしまった。何故そう思ったのだろうか。最初は確かにコーヒーのおかげだと思う。その後は少し違うように感じている。自分本位に考えると無意識に自分が懐ける相手を見つけているのだろうと思う。そういう人の言葉が身体中に刺さっていたりするのだ。それは決して痛いだけの傷ではなくて、飲んで苦い良薬的なスパイスになっているんだと、体内に流れる血液にも溶けて体や思考に関与しているといったイメージだ。自分の周りには年齢問わずそんな方々がいるのだ。

目標を突き上げて飛んでいく気持ちと、俯瞰して小さくなって見えない不安など何かしらある。どちらが優れているという基準ではなくてバランスをとることをしないと前へ進みにくくなってくるということだ。下からも上からも雲がかかると見る方向が見えなくて不安になってしまうが、雲こそがイレギュラーに思えてくる。しかしそれこそが自分を発揮する機会だと思っている。

コーヒーの美味しさや楽しさを届けたいと熱弁はするものの、いったいどんな相手へ届けたいのか知る由も無い。それこそマニュアルがあったら大変なことになりかねない。漠然たる見えない相手へ届けることの方がむしろ不安だ。何かを知れるまでは、感触を得るために自分を前に進めなくてはないけない。

今回の出張はそう思える機会だった。
なにかこうネイティヴにコーヒーを楽しんでもらいたいし、それを味わってほしい。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

コーヒーの美味しい抽出方法とは?

コーヒーの「美味しい」をイメージするコーヒーの抽出はまるで生き物のようだ。コーヒーの抽出方法は色々とバリエーションがあって、既にお気に入り抽出方法を見つけている方…

  • 452 view

コーヒーについて

10月に入り朝と夜は寒くなった。そろそろストーブに火を着けたいと悩んでしまう気温だ。だから長袖を着て机に向かっている。先日、久しぶりに神戸へ行きコーヒ…

  • 292 view

コーヒー豆の声と言うのはつまり

モノづくりの楽しさと難しさ焙煎や抽出をさらに磨いて、ピカピカになるまで更に磨いて、もっともっととやっている内に陽は暮れて行くし歳もとっていく。自分の技術を磨くのは…

  • 260 view

スペシャルティコーヒーの再現性を高める

ポテンシャルを引き出すには様々な角度から観察をすることだ。しかし、余すことなく引き出すのは少し考えてしまう。全て出し切ってしまえば余計なものまで出てきてしまう…

  • 167 view