新春のコーヒー

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新年の朝、コーヒーを飲もうとコロンビアへ手が伸びる。
今朝はリッチに仕上げたく少し多めに27gを粗挽きで挽いた。抽出量はいつも通りの300mlで、なみなみに私のカップへ注がれる。「ぴの」が机の下に隠れて私に飛びかかろうと狙ったところで彼は隠れるのがヘタクソだからヒラリとかわすので未だに溢してはいない。ただ例外があるとすれば、狙っている最中に気が変わりグズグズに甘えたくなって足元でヌルヌルと粘液のように纏わり付いたりして足の踏み場がなくなった時はコーヒーの半分は床に吸い込まれる。手と袖が熱く濡れたまま「ぴの」を見ると目を丸くしているばかりである。

机に座り仕事をしようとパソコンを開く。コーヒーの香りがキラキラと漂ってきて嬉しい。朝のスイッチが入る。
ファイルを開いた時に、ここぞとばかりに彼は膝の上に乗り込んで撫でろと上目遣いをされる。
そんな新春の朝だった。

一つのことを深く掘り下げて進むのが好きだ。
結果遠回りになるが色々と経験が積み上がっていくのは良い。
そういう生き方をしてきたんだと思う。ただそれが中々活かされていないのは外へ出していないからだろう。今年はその辺りを含めて行動しよう。自分がどんどんアナログ化していっている気がしている。自分の手足を使い動いて感触を得たいのだ。もう少し自分を感じられる動き方をしないと後悔をすると思ったからである。いつの間にか常識的な答えしか出さなくなっていたことにふと気が付いた。それが悪いとも、まして非常識が良いなどと言おうとしている訳ではないことを付け加えておきたい。単に常識に囚われていてつまらなくなっている自分がいる。

コーヒーの香りはいつも微妙に変化している。味も然り。
ぴのはどこからともなく狙っているが、毎度同じパターンでは攻めてこない。そしてついでに言わせてもらえば、カップの中に何が入っているのかとズボっと顔を入れるあれ、やめてもらっていいですか。

いつも大体違うということが当たり前のことで、状況により必要な場合があることは承知だが、そこへ決まった答えはなくても良いのではないだろうか。

もっともっと自由になれるはず。

それでは本年もよろしくお願い致します。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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