ホールインワン

  1. COFFEE
  2. 354 view

思い描くところでパチンと音が鳴るように焙煎が上手く仕上がると嬉しいものだ。
そしたらドリップやエスプレッソだって狙いを定めたらもっと素敵なコーヒーの準備ができるのではないかな。

明日のコーヒーを何にしようかなと、色々と味見をして、考えてはハッとしながら良質を準備している。これは思いの外に楽しい時間となっている。自分の感覚をフルに活用してレシピを作っているようでワクワクしてくる。きっと来るであろうお客さんの顔なんかを勝手に浮かべながら次々と期待を裏切っていくのは面白い。あ、良い意味でね。

イメージを狙うのはホールインワンを狙うのとは違って、いや、違わないのか。それは難しいな。いや、ホールインワンってきっと狙えると思うが如何だろうか?狙えねぇよと聞こえてきそうだがショートホールであればできそうでしょ? あれ。。

例えば、抽出はショートホールかも知れない。
焙煎はショートホールではないな。

なんでゴルフの話になった?

話を戻そう。

狙うにはそれなりに経験値と技術の選定が必須になってくる。
何も分からない頃に焙煎や抽出を一所懸命になり技術に縋っていた時が懐かしい。技術があればなんとかなることもあるが、実際は何とかなった時が問題だ。なぜ上手くできたかの理由がさっぱり理解できないでいる。それでも気にしないで前進していけるから決して悪いとは言わないが。上質なフィードバックがあればこそ技術はより磨かれるということだ。全く何を偉そうにという感じだがね。

私の場合は様々な体験の末にそういう自分に合う技術と出会ったりしてきた。まるで穴埋め問題かのように課題と技術がリンクして行くのだった。そしてフィードバックをして磨かれて行くという繰り返しだ。

焙煎は十人十色、豆は一期一会、そう思うようにしている。

明日のコーヒーは上質ですぞ。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

インドネシア渡航記 2016

ワハナ農園へ2015年2月インドネシアへ出発。秋田空港から関西国際空港へ飛び、関空からシンガポールへ向かう。マイルが貯まっていたのでビジネスへアップグレードした。快適…

  • 314 view

甘酸っぱい初夏の味わい

春蝉の声午前中は森の中から春蝉の声が響き流れていて、窓を開けていると蜜蜂の羽音が高い音色で通り過ぎていく。時折り野太い低音の熊蜂がホバリングしながら物色していくのをヒ…

  • 208 view

ある日のコーヒーの香り

秋の夕暮れコーヒー日が暮れ始めると途端に寒くなってくる。あっという間に10度くらいまで下がりそろそろストーブの準備をしなくてはと思うこの頃だ。店内は焙煎機…

  • 396 view

コーヒーに触れる

スペシャルティコーヒーの楽しさ日本を飛び出して外国へ行く。それは遊びでも仕事でも知らないこと知る近道だ。知れば知るほどに、行けば行くほどに世界は広くなって…

  • 356 view

コーヒーの美味しさはどこにあるのか?

知識と技術だけでは手の届かない場所もあるコーヒーに限ったことでなく食べ物全般に言えることかも知れない。知識を高め技術を磨いても美味しさがどこに在るのか分か…

  • 321 view

コロンビア気分

コーヒーを飲みたくなって大抵手が伸びるのはコロンビアだ。こればかりは20年近く変わっていない。どうしてか。自分でも分からないでいるが、コロンビアの持つ安心感の…

  • 434 view