五感フル活用ノ焙煎

  1. COFFEE
  2. 279 view

何やら虫が多い。
外は風が止んでしまい室内温度がぐんぐんと上昇していく。
窓を開けて空気の流れを作るがそれでは足りなくてエアコンを稼働させてみるがまだ足りない。

暑い季節の到来だ。
そして暑さと一緒に虫の季節到来ということだが、これは頂けない。

特にパソコン仕事と焙煎は容赦ない。
目元、耳元、コーヒーカップの中まで虫がいる。自然豊かな証だ。

夜に焙煎する時は電気を消して行うこともあるくらいだ。明かりを消して勘を頼りに焙煎していた時もあったが、あれは勉強になった。焼き上がったコーヒー豆の風味はいつもと違っていた。どう違っていたかというと、単調さがなく、起伏があり風味は豊かだった。時間と温度の数値だけを見ていたのかと気付かされた。豆の爆ぜる音や香りを追いかけることで豆の現状を想像しての焙煎だった。豆はたくさんのサインを出していたのだと気付かせてくれたのは、このたくさんの虫たちのおかげだった。

人の持つ感覚は訓練次第ではもう少し向上するはずだ。
「視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚」これらを信じる力が必要だ。
ズレの少ない数値は信憑性が高いが、おおよその、誤解を恐れずに言えば過去の統計だ。
しかし今まさに窯の中に入っている豆たちの現場の予測は自身で行いたいと思う人向けかも知れないが、自分で弾き出す数値のグルーヴ感は血が通っている感じがいい。

今のご時世に何を言っているのかと笑われるのかも知れないが、自分を信じるのはとても勇気のいることだ。

焙煎するのは簡単だが、しっかり仕上げようと考えると結構な難しさがある。
焙煎とはある種、コンセプチュアルスキルが求められるのかも知れないかもね。
虫さんたちありがとう。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

変化していく面白さ

コーヒーを楽しむ昨日は無事に「caffe gita yuzawa」をリニューアルオープンできてホッとした。ご来店くださった皆様からお土産の品を戴いたりと、たくさん…

  • 362 view

桜はもう

コーヒーと恋愛春になるとなんとなく口ずさんでしまう歌がある。サニーデイ・サービスの『東京』というアルバムは1996年に発表された。もう21年前になるけれど…

  • 228 view

夜カフェ@gita Lab.

夜カフェとは?田村・細谷がカウンターに立ちでお客様をお迎えする、"あの"懐かしの夜カフェスタイルのカフェタイムです。コーヒーを通して自由なコミュニケーションの場であり…

  • 709 view