インドネシア渡航記 2016

  1. COFFEE
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ワハナ農園へ

2015年2月インドネシアへ出発。秋田空港から関西国際空港へ飛び、関空からシンガポールへ向かう。マイルが貯まっていたのでビジネスへアップグレードした。快適な機内であり熟睡した。シンガポールで数時間のトランジット後、インドネシアメダンへ向かう。空港へ着くなり入国審査で別室へ。どう言う訳か入国させたくないらしい。今回は総勢25名がインドネシアへ渡航しているのだが、半数以上が別室へ連行され何を聞かれるでもなくアテンドしてくれる方と話を詰めていた。結果、金銭で決着を付けた形になりあっさりと入国したが1時間強の遅れとなった。

空港の外へ出るとかなりの暑さでバスまで歩く数分で汗が噴き出す。そのままバスに乗り込み精製工場へ移動する。工場内では多くの女性たちがハンドピックをしている。甘酸っぱい生豆の香りが充満している。精製工場でのハンドピックは念には念を入れて数度繰り返されている。弊社で取り扱う生豆にはこれほどにも多くの手間と人たちが関わっているのを毎回再確認する。

工場内を案内してもらった後はカッピング。カッピングはオリジナルロットを買い付けるために最重要になる。集中して香りや味わいだけでなく、コーヒーの酸のキャラクターなど質感にも感覚を向ける。悩ましい時間と緊張感、機内で熟睡したとはいえ少しの寝不足から軽い頭痛がする。

カッピングを終えて昼食をとる。やはりナシゴレンは美味しいし、フルーツジュースは言うまでもない。その後カフェへ行きコーヒーを堪能した。インドネシア内でも品質に力を入れたカフェが増えているらしく、抽出の仕方や考え方が違えど美味しく頂いた。その後、農園に向けてひた走る。バスで約6時間、長い。

メダン市内を抜け出す頃には雨になりそうな気配があった。案の定途中から雨模様になり翌日の農園視察のことを考えると気が重くなった。バス内のエアコンが効きすぎて寒い。この日は農園のゲストハウスに宿泊する。到着したら真っ暗になっていた。用意してくれていた食事を済ませて皆でドリアンを食してみた。私はダメだった。美味しいと言って食べている方も少なくないので相性もあるのだろうけど、もう少し食べてみないと美味しくなる予感がしない。

翌朝同室した仲良しのコーヒー屋さんかの「起きろ!」で目を覚ます。夜中まで苦手なビールを飲みながら話していたのですっかり寝坊した。失敬。朝食を済ませて農園内を少し歩いているとけたたましくバイクや車の音がして園内で作業する人たちが降りてきた。雨に濡れたコーヒーの木々には少しの実がなっており、花も少し咲いている木もあった。天気は回復してきて今日も暑くなりそうな雰囲気だった。

農園内を案内してもらう。発芽したばかりのコーヒーの苗、品種別の苗床、生育管理についてのお話しなどなど。小鳥のさえずりに混ざって心地よく聞こえる。徹底した管理がなされている農園内は本当に綺麗だった。農園は広くさらにバスで移動する。ピッカーさんが実を摘み取る作業をしていたので写真を撮らせてもらった。さらに移動し、ルアックを飼育している農園へ行く。初めて見るルアック。弊社でも少量取り扱ったこともあるのでなんだか嬉しく思うし、愛らしく目に映る。綺麗に清掃されていて飼育環境は良かったのではと思う。

その後、精製工場へ。精製場の構内には甘酸っぱ香りがある。もう幾度となく体験しているのだが、この香りを嗅ぐと産地へ来ていると実感する。摘み取られたコーヒーチェリーを機械へ流すように入れると果肉を除去され水で洗われてパーチメントになる。この後に乾燥するためにパティオへ運ばれる。

工場見学を終えてゲストハウスへ戻り昼食。足元には大きな蜘蛛。ギャーーーー!である。

皆で記念撮影。いい笑顔で撮影しやすい。いい仲間。

名残惜しいところだがそろそろメダンへ戻る。あっという間の農園訪問。量より質的な滞在だった。バスに乗り込み農園を後にする。道中の車窓を流れる東南アジアの風景が記憶に蓄積されていく。自分のコーヒーが少しずつ変化していくのが分かる。

メダンに着く頃にはすっかり日が暮れていた。ホテルに着いて中華料理を楽しんだ。ここのJW Marriottの中華レストランは2度目であるがとても美味しい。夕食後にホテルのBarでゆっくり過ごした。翌朝、参加した大半の方々が体調を崩された。聞けば部屋に戻ってからのことらしく、持参した処方薬を配った。毎度のことだが体調管理に関してかなり神経質になるのだが本当に怖い。ホテルをチェックアウトしてスペシャルティコーヒーをメインに使用しているカフェに行く。とても美味しく頂いた。

カフェの後、お土産屋さんに立ち寄り、空港へ向かう。

写真のような雑多な雰囲気が心地よくなる。人の活き活きとした姿が好きだ。

無事に空港へ着きカフェで小休憩。フライト時間までブラブラと過ごす。あっという間のインドネシアだった。

秋田に戻り体験してきたことを反芻するように思い出す。「今までの自分のコーヒー、これからのコーヒー」毎回同じように考える。考えるより感じることが多くなってきた。感じることって分かっていてもなかなかできていなかったような気がする。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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