寝酒のコーヒー・ピノタージュ

  1. DIARY
  2. 89 view

VANZIJL COFFEE PINOTAGE 2013

コオロギの鳴き声と言えばいいのか羽を擦る音と言えばいいのか気になって仕方がない。一昨日部下に聞かれて「あれは確か羽を擦って音がなっているはずだ」と返事をした。そしたら「すごい!」と。そりゃ人で例えるなら肩甲骨を高速で擦り合わせて情緒的で涼しげな音色を奏でているのだから。そう胸の中で呟いていた。その勝手な胸中の呟きが虫の音にフォーカスされて本当にすごいことだと聴き入ってしまう。メロディもない単調な音色に吸い込まれていく。微妙に音質やリズム?に個性があるように思う。また他の種類の虫の音色が混ざり、果てはウマオイムシのスイーーッチョン!のエンドレスな演奏で戸外はカオティックになる。

草むらの中でも人間界のようにせめぎ合いや権利主張、ときに優しさもあったりするのだろうか。そこに弱肉強食が自然界の掟のようにあるのだろうし、それから逸れるようにニッチな生き方をしている虫たちもいるのだろう。そんな夜更けに古木や薫香のあるワインを飲みながらカオティックな演奏に耳を奪われている。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

雪降る夜、コーヒーと石焼き芋

甘い香りは共通点だがこだわり抜いたものではなく、ごく普通の石焼き芋とコーヒーを両手に持って窓の外を眺めながらもぐもぐしている時に「甘い香りはどちらもあるけど、…

  • 382 view

書けないから、書く

お湯割と焼きめざし何か書こうと思いパソコンを開いてみたが、昼間に思い付いたことが夜になって思い返すと書くほどというか書きたいほどでもない。仕方なく熊本へ行った…

  • 33 view

言い訳の作られ方

煮詰まった。頭の中で描いては紙に書き出しを繰り返していた。書いているノートの上に子猫にしては大きくなったピノが寝そべったままノートを覆い尽くすほど伸びてこちら…

  • 157 view

考えているうちに冷めたコーヒーの味

雨音を聞きながら本を読んでは涙し、映画を観ては涙する。もう少し若い頃には感じもしないことだった。寒いなと思っていたら駒ケ岳で初冠雪したようだ。里山も紅葉に包まれて…

  • 214 view

春だから

うきうき先日銀行へ向かう途中に猫が飛び出してきた。左右確認もせずに飛び出しちゃって気をつけないとね。と、春なんだなぁって思った。そのあとすぐにトラックが左右確…

  • 32 view