寝酒のコーヒー・ピノタージュ

  1. DIARY
  2. 384 view

VANZIJL COFFEE PINOTAGE 2013

コオロギの鳴き声と言えばいいのか羽を擦る音と言えばいいのか気になって仕方がない。一昨日部下に聞かれて「あれは確か羽を擦って音がなっているはずだ」と返事をした。そしたら「すごい!」と。そりゃ人で例えるなら肩甲骨を高速で擦り合わせて情緒的で涼しげな音色を奏でているのだから。そう胸の中で呟いていた。その勝手な胸中の呟きが虫の音にフォーカスされて本当にすごいことだと聴き入ってしまう。メロディもない単調な音色に吸い込まれていく。微妙に音質やリズム?に個性があるように思う。また他の種類の虫の音色が混ざり、果てはウマオイムシのスイーーッチョン!のエンドレスな演奏で戸外はカオティックになる。

草むらの中でも人間界のようにせめぎ合いや権利主張、ときに優しさもあったりするのだろうか。そこに弱肉強食が自然界の掟のようにあるのだろうし、それから逸れるようにニッチな生き方をしている虫たちもいるのだろう。そんな夜更けに古木や薫香のあるワインを飲みながらカオティックな演奏に耳を奪われている。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

雪とため息

先日、出張から戻ると雪が降り始めていた。毎年11月20日前後には初雪が降っている記憶がある。雪の降り始めには、いつも綺麗だなと眺めているのだけど、どん…

  • 436 view

8月

暑くも寒くもない梅雨入り前のほんのわずかな季節も良かった。あっという間と言ってしまえば簡単に時間を飛ばせてしまうが、あっという間と言えないほどの良い時間を過ご…

  • 373 view

紛れこむものの作用

カエルの合唱が風に乗って聞こえてくる。そろそろ田圃に水が入る季節だと知れる。こういう里山の田舎では自然からたくさんの便りがある。今年も「アカショウビン」が来て…

  • 345 view

アカショウビンの声

今朝に森に響くアカショウビンの声を聞いた。今年もやって来てくれたと嬉しいのと安心した。相変わらず綺麗に響く鳴き声だと感心してどの辺にいるかなと眺めていた。しば…

  • 484 view

来年が幸運でありますように

フィードバックの仕方今年も例年通りにあっという間に年末になった。果たして「あっという間」が良いのか悪いのかは分からないが目紛しく走ってきたように感じている。日…

  • 200 view

夏から秋の匂いへ

9月だ。空が変わり、風が変わり、匂いも音も変わってきた。そういう自然を肌で感じられることは、どこか自然と繋がっているようで心地がいい。先日は青森県の佐…

  • 379 view