寝酒のコーヒー・ピノタージュ

  1. DIARY
  2. 419 view

VANZIJL COFFEE PINOTAGE 2013

コオロギの鳴き声と言えばいいのか羽を擦る音と言えばいいのか気になって仕方がない。一昨日部下に聞かれて「あれは確か羽を擦って音がなっているはずだ」と返事をした。そしたら「すごい!」と。そりゃ人で例えるなら肩甲骨を高速で擦り合わせて情緒的で涼しげな音色を奏でているのだから。そう胸の中で呟いていた。その勝手な胸中の呟きが虫の音にフォーカスされて本当にすごいことだと聴き入ってしまう。メロディもない単調な音色に吸い込まれていく。微妙に音質やリズム?に個性があるように思う。また他の種類の虫の音色が混ざり、果てはウマオイムシのスイーーッチョン!のエンドレスな演奏で戸外はカオティックになる。

草むらの中でも人間界のようにせめぎ合いや権利主張、ときに優しさもあったりするのだろうか。そこに弱肉強食が自然界の掟のようにあるのだろうし、それから逸れるようにニッチな生き方をしている虫たちもいるのだろう。そんな夜更けに古木や薫香のあるワインを飲みながらカオティックな演奏に耳を奪われている。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

トウモロコシとスイカ

毎日暑い。夏らしいといえば、しっかりと暑い夏になり、その辺の雑草はチリチリと乾いている。今年は例年になく「トウモロコシ」と「スイカ」をよく食べていて、…

  • 682 view

本年もありがとうございます

今年も色々な場所を訪れてたくさんの人たちと出会った。主に人との出会い、風景との出会い、食べ物との出会いである。そのどれもが今の自分を創っていて、時にそれらは言葉と…

  • 402 view

桜

雨上がりの午後カップの中にはコロンビアがなみなみと注がれている。私にはまだ熱いからしばらく放置して、ちょうど良い温度になったら口にしようと楽しみにしていた。…

  • 279 view

まるで梅雨時期のようなしっとり加減

ちりちりと咲く紫陽花や落葉など一日中どんよりとしたお天気の中、梅雨時期のようなしっとり加減の気温で時折パラパラと雨が降っている。カップの中には2杯目のコーヒー…

  • 502 view

8月

暑くも寒くもない梅雨入り前のほんのわずかな季節も良かった。あっという間と言ってしまえば簡単に時間を飛ばせてしまうが、あっという間と言えないほどの良い時間を過ご…

  • 409 view