コーヒーをひとくち

  1. DIARY
  2. 354 view

希薄さなんてものが丁度良かったりする時代なのか、それなりに満たされて過ごしているんだなと感じる。
憂いているとか、嘆いているの類ではなく、何だか物足りなくて面白くない。

例えば、コーヒーや写真だって表面を均したら、それなりにある種の敷居の低さが親しみ易さを作る。またそれを磨けば見栄えよくなるものだ。ただ、それだけではなぜか引っかかってしまうのだ。味や香りだけ突出しているコーヒー、綺麗な写真。決して悪くないんだよな。

強いていうならいつか奪われてしまうんじゃないかと危惧する。

それじゃ何が中身のあることなのかって考えてみたものの、これだと言うものはどう言うわけか決めたくなかった。
それは自信が無いからなのか、もっと柔軟で良いと感じたいからなのか言葉を飲み込んでしまう。

ただもっと深度を欲してしまう。
紙に書いた文字のようにひととなりが溢れてくる温かさががあってもいいんじゃ無いかなって思うんだな。

コーヒーをひとくち飲んで感じる多くの情報は色々と教えてくれる。
こうなれば早いこと自分の基準をしっかりと持ち目標へすっ飛んで行った方が良いと思うこの頃。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

大晦日

そうそう忙しくないのに、追われていたことに気付くと大晦日だ。先週の大雪では毎日除雪に追われて仕事も後回しにな李、今朝も昨日からの雪に呑み込まれている。年末の慌…

  • 434 view

梅雨入りしたそうな

秋田県も梅雨入り例年に比べて少し遅く梅雨入りしたようだ。昨日まで好天で汗ばむ日だったが、一日中しっとりとした空気の中少し肌寒かった。パラパラと雨音を聞きながら…

  • 232 view

『この世界の片隅に』

映画を観る時はいつもポップコーンとコーラだ。映画を観る時は映画に集中して何も食わず、何も飲まずという人もいるがわたしはだらしなくポリポ…

  • 298 view

桜の木のしたで

どうして片方の靴は違うもの履いているのかと気になったので勇気を出して聞いてみた。少し間をおいて「踏んずけてしまって…」と返答があった。どうしようもないことだっ…

  • 300 view

落ち葉とコーヒーの香り

空気が冷たくて気持ちがいい夕方の散歩が日課になりつつあって歩くとこんなにも寒くなったかと夏を思い返す。夏の酷暑を思い出そうとするのだが、なかなか出てこない…

  • 496 view

抽出されたコーヒーの中には

たくさんの人の手遅ればせながら「A FILM ABOUT COFFEE」を観た。生産地へ訪問し始めてから見てきたものが画面に映っていた。知らない内に色々な体験をさせて…

  • 384 view