アカショウビンの声

  1. DIARY
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今朝に森に響くアカショウビンの声を聞いた。
今年もやって来てくれたと嬉しいのと安心した。相変わらず綺麗に響く鳴き声だと感心してどの辺にいるかなと眺めていた。しばらく更新をせずにいたものだから、すっかり何を書いて良いものやら記憶を遡ってしまうが、これと言って聞いてもらいたいような出来事は起きていない。

新型コロナウィルスの影響はゴールデンウィークをとてもひっそりさせていた。
これほど静かな大型連休も無いだろうなと、連日流れて来るニュースを流し読みしながら過ごしていたような気がする。仕事は休業中だったので少ない仕事はまとめて片付けていったが、思いの外に時間は余った。裏山へよく散歩に出かけては山菜を採って食べた。雪が少なかった今年の山中は、幾分山菜も元気がないように細いのばかりしか見つけられなかったが…

先のことを考えると気が滅入りそうな時は新しいことへチャレンジしていた。
3月頃からはパンを毎日焼き始めていて横手店で提供していたが、休業になってしまったので自分用にこまめに作っては食べている。その小麦粉を使ってうどんを打ってみたり、外食を全くしなくなったので急にラーメンを食べたくなり、味噌ラーメン作りに没頭していたり、店舗が再開した際にはとスウィーツの試作をしたりが毎日の日課になっている。面白いもので、全く出来なかったものたちが日に日に上達していく様子は開業したての頃を思い出させてくれた。コーヒー豆の焙煎に一喜一憂し、右往左往し、訳が分からなくなってきた時の苦い感触まで思い出す。あの頃に、有耶無耶に投げ出さなかった積み重ねが今に繋がっているのだと感慨深くもあり、今もそうだ。今をどう過ごしていくかでこの先も未来も変化していくのだろう。

そんな毎日が続いているのだが、コーヒー豆をたくさん買ってくれたり、マスクや消毒薬の詰まった段ボールが届いたり、コンコンと湧き出て来るエネルギーに支えられている。本当に感謝しかない。緊急事態宣言は解除されたが、湯沢店と横手店はいまだ休業している。湯沢店はコーヒー豆のご注文分の受け渡しなどをしているので毎日作業はしている。横手店は再会の準備を始めているので、もう少しお待ちくだされ。

秋田は新緑の眩しい色合いが気持ち良い季節になった。
日々の日課は増えたが、一つ一つ研鑽して良いものへ繋げていきたいと考えている。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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