出張より戻り、コーヒーの楽しさと写真の楽しさ

  1. DIARY
  2. 204 view

見つける面白さと難しさ


2月から続いていた出張も少しだけ一息ついたように思う。出張は面白いだけでなく、大変な面も多く自分の場合は着いた間際から咀嚼を始める。初めて訪れる土地、初めて会う人たちはとても刺激的だ。それを今後の自分にどう活かしていくかは毎回の課題になっている。その時にハッと気がついても忘れてしまうことも少なくないのだが。。それでも何かしらの感触は残っている。

何を思ってコーヒーをサーブしてくれたのか、またはしたのか。どんな感情の起伏でその言葉を選んだのか、またその表情から察することは。どんなに理性があっても感情は生きている。私にとっての感触は、その感情の一片だったりするから感触から何かを辿っていく。仕事でコーヒーを飲んだり写真を撮ったりしているうちにそう思うようになっていたのかも知れない。

コーヒーも写真も人と繋がっていて温もりがある。どんなにぞんざいな振る舞いでも温度は感じられて目の前の振る舞いに対して落ち着いて観察すると感触を得られることが多い。目先のことに捕らわれてしまえば得るものは少ない。いつからかそうなりたくなくて思い返しては噛み砕いていく。固くて嫌なことでも、嬉しくて舞い上がってしまう時でもとにかくよく噛んでみる。噛んでいる内に無くなってしまうものもあり、味わいがどんどん出てくることも大いにある。咀嚼は学びだ。ポートランドで立ち寄ったカフェでバリスタがしっかりと丁寧にエスプレッソを抽出してくれた。コーヒー豆のキャラクターを的確に捉えた抽出ができるまでにどれだけの時間を費やしたのだろうと想像できたから本当に嬉しくなった。思わず私の超絶カタコト英語で気持ちを伝えると、こちらの必死な言葉と身振りで伝わり、しかし私とは対照的に早口英語で返事をしてくれる。会話というには程遠いがこのやり取りは5分ほど続いた。コーヒーのことや抽出のこと、焙煎のこと色々話ができた。この5分の経験はとても良かった。

取材を終えて誌面ができあがり写っているご本人が手にした時どんな表情なのだろうって思う。残念ながらそこに立ち会うことはまだない。誌面も文章も写真、コーヒーにも表情がある。パッと見た目ではわからない表情かも知れないがきっとある。そんな表情には人を惹きつけるパワーがあるのだろうと思う。そういうモノづくりをしたくてたくさんの場所でコミュニケーションをしてきた。それをどう活かしていくかを思案している。

もう少し誰かのところで活き活きとするモノづくりを心がけようと強く思う。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

薔薇が咲いた

お店の玄関先に植えた小さな花の薔薇が今年はたくさん花芽を付けていたので数日の間はソワソワしている。困ったことに伸びてきた新芽はことごとく萎れてしまって、原因は…

  • 406 view

デスクワークの密かな楽しみ

隣で店長が今日のメニューを書いていた。なかなかスラスラとペンが走らないようで考えあぐねているようだ。時折空を見上げ、指の間に万年筆を挟みパタパタさせている…

  • 360 view

月に照らされると見えてくるものたち

静かな夜エアコンは数日前から切っている。日差しも鈍く天気は残暑といった雰囲気もない。夏から秋へと季節は移ろいでいて近所のサクランボの葉っぱは黄色になり落ち…

  • 1443 view

秋模様

9月が過ぎる。そう思って慌てて書き始めるくらいならと、これでも少しは反省している。自分で決めて動くのだけど、その通りにならなさ過ぎてしまうと「やれない理由…

  • 429 view

東京へ行く

今日はお天気あっという間に新緑が鮮やかになり初夏の装いになってきた。緑はモリモリと背丈を伸ばして小鳥のさえずりも賑やかな季節。窓を開けると心地よい風が流れ込んできて気…

  • 248 view