出張より戻り、コーヒーの楽しさと写真の楽しさ

  1. DIARY
  2. 60 view

見つける面白さと難しさ


2月から続いていた出張も少しだけ一息ついたように思う。出張は面白いだけでなく、大変な面も多く自分の場合は着いた間際から咀嚼を始める。初めて訪れる土地、初めて会う人たちはとても刺激的だ。それを今後の自分にどう活かしていくかは毎回の課題になっている。その時にハッと気がついても忘れてしまうことも少なくないのだが。。それでも何かしらの感触は残っている。

何を思ってコーヒーをサーブしてくれたのか、またはしたのか。どんな感情の起伏でその言葉を選んだのか、またその表情から察することは。どんなに理性があっても感情は生きている。私にとっての感触は、その感情の一片だったりするから感触から何かを辿っていく。仕事でコーヒーを飲んだり写真を撮ったりしているうちにそう思うようになっていたのかも知れない。

コーヒーも写真も人と繋がっていて温もりがある。どんなにぞんざいな振る舞いでも温度は感じられて目の前の振る舞いに対して落ち着いて観察すると感触を得られることが多い。目先のことに捕らわれてしまえば得るものは少ない。いつからかそうなりたくなくて思い返しては噛み砕いていく。固くて嫌なことでも、嬉しくて舞い上がってしまう時でもとにかくよく噛んでみる。噛んでいる内に無くなってしまうものもあり、味わいがどんどん出てくることも大いにある。咀嚼は学びだ。ポートランドで立ち寄ったカフェでバリスタがしっかりと丁寧にエスプレッソを抽出してくれた。コーヒー豆のキャラクターを的確に捉えた抽出ができるまでにどれだけの時間を費やしたのだろうと想像できたから本当に嬉しくなった。思わず私の超絶カタコト英語で気持ちを伝えると、こちらの必死な言葉と身振りで伝わり、しかし私とは対照的に早口英語で返事をしてくれる。会話というには程遠いがこのやり取りは5分ほど続いた。コーヒーのことや抽出のこと、焙煎のこと色々話ができた。この5分の経験はとても良かった。

取材を終えて誌面ができあがり写っているご本人が手にした時どんな表情なのだろうって思う。残念ながらそこに立ち会うことはまだない。誌面も文章も写真、コーヒーにも表情がある。パッと見た目ではわからない表情かも知れないがきっとある。そんな表情には人を惹きつけるパワーがあるのだろうと思う。そういうモノづくりをしたくてたくさんの場所でコミュニケーションをしてきた。それをどう活かしていくかを思案している。

もう少し誰かのところで活き活きとするモノづくりを心がけようと強く思う。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

梅と桜が咲く季節

暖冬とはいえ、ようやく春らしくなってきたが今年の春はなんだか少し天候もイマイチのようだ。相変わらず新型コロナウィルスの影響も続いており、多方向で様々な影響が出…

  • 233 view

桜はもう

コーヒーと恋愛春になるとなんとなく口ずさんでしまう歌がある。サニーデイ・サービスの『東京』というアルバムは1996年に発表された。もう21年前になるけれど…

  • 188 view

海辺へ

雨粒の予感を肌に持ちながら海までやって来た。蚊は耳元をかすめて首から肩の辺りを探って飛んでいるがあまり気にならなかったが、夕方過ぎの海辺は少し涼しくて、そのう…

  • 187 view

『春近し』と思えば叶う

しばらく出張が続く2月に入ってから出張がポンポンとあり5月くらいまで方々へ行ってくる。九州、北海道、神戸、東京、新潟、バンクーバー、シアトル、北海道ととても賑…

  • 54 view

旅カメラ

Leica M-P(Typ240)旅先や出張先での撮影は色々と神経を使うことが多くできるだけ軽装でいたいと考えている。ザックには交換レンズ数本と予備バッテリー、充電器…

  • 540 view

携帯電話から解放された日

とにかく不便を感じる違和感ギリギリで新幹線に飛び乗り座席に座り一仕事しようとしたら携帯がうまく繋がらない。アレもコレも移動中に済ませようと車の運転中に段取りを考えてい…

  • 372 view