先日に「AIZU COFFEE TIME!2019」へ参加してきた。
福島県内外の店舗がコーヒーとフード類で約18店舗が出店されているイベントでコーヒーの飲み比べチケットで好きなコーヒー屋さんの味わいを楽しめるようになっている。当日は約700人ほどの来場者数があったとのことで、それほど広い敷地でなかったためかえって活気と熱気で溢れていたように思う。
湯沢を早朝に出発して約4時間ほどかかり猪苗代湖近くの「はじまりの美術館」へ向かった。
この日の気温は35度を超え猛暑となりじりじりと陽射しが痛かった。
そんな猛暑の中でも長い行列が続き途切れなかった。
他の出展者様に比べて、今回はコロンビア一種、ホットコーヒーのみと言うかなりストイックなメニューに絞っての試みだった。まるで湯沢店のようなメニューの打ち出し方になったと抽出しながら考えていた。それが功を奏したかは判らないが、思いもよらずコーヒー豆がどんどん売れ出した。
数年前からコーヒーイベントへは積極的に参加している。
最初は多くの杯数を飲んでもらえることに喜びを感じていたが、次第に飲まれた方とのコミュニケーション不足にストレスを感じ始めてきた。特別にコミュニケーションは上手くない。得意でもないのだが、せっかく選んでいただいた方には少しでも知ってもらいたいことがある。
それは薀蓄などでは全くない。
・そのコーヒー豆は、どんな人たちが育てたものか?
・そのコーヒー豆は、どんな人がそのような考えで選んだのか?
挙げたらきりがないほど「なぜ?」が隠れていると思う。
つまり、コーヒーのみならずお店の人との対話が大切だったりするのだ。それが叶えばお互いが一方通行とはならずコーヒーの意味は、そ方達の中で大きく動き出すのではと考えているし、またコーヒーの持つ価値の底上げにも貢献できると考えている。
面白いのはスタッフのバリスタたちには勝手に教え、勝手に育っている。
教えることは「自分で考えること」を主軸にしていて「もっと美味しく」や「もっと素敵に」と伝える。
これは大変だと思うが、いつの間にか体内に住み着いているはずである。いつかどこかでそれが助けてくれるものだ。もしかしたら相当上から目線で聞こえているかも知れないし、悪い見本なのかも知れないが「もっと美味しく」と「もっと素敵に」は技術ではないと思っている。
そういう生き方の過程で出会う術なのだ。
そんな人間らしいコーヒーがあっても良いだろうと思っている。
帰り道で立ち寄った久し振りのコーヒー屋さんとの話も良かった。彼のコーヒーもとても彼らしく、人間味溢れてつい嬉しくなった。
それではまた。