自分が住んでいる街について

  1. DIARY
  2. 406 view

人と街

毎日コーヒーや写真やカレーを追いかけたり追われたりしているのだが、ふと自分はどこへ向かうのかと考えることはしばしばある。

自分が育った街に戻ってきて多くの人に支えられて現在を過ごしている。コーヒーの仕事をして出会う人も写真で出会った人もいる。それは今では仲間になったりお客さんだったりと関わり方は様々だ。自分が過ごしている人や街に気持ちを向けると、間を向けると様々な模様が見えてくる。美しい風土や人情、美しいだけではない季節や気質もある。住み慣れてしまえば気にならなくなりいたって普通の日々に変化していく。気が付けば… なんて言えないほど本当はたくさんの変化だってあったはずだ。

毎日に目もくれず自分のことに精を出すことは悪いことではなく、しかし知らずの内に失ってしまうものがあるのだと思う。それが人や街だったりするのかも知れない。自分の住む土地にたくさんの人や景色があって一見するとなにも変わらないように感じるが、少しずつの変化がズレを生むことになったりする。間近で見るだけでなく、遠くから見るだけでもなく、自分の世界を飛び交って接していかないと受動的な世界観のままになってしまう気がする。それがいけないことではないとも思っている。

この風土を、人を加味した街を、どう見ていてどう生きていくのかを考えたりする。人の言葉や行動は気持ちに作用し、人の活気は夢や希望を増やすかも知れない。街にはそういう人が少しでも多い方がいい。景色には思いやりや優しさが必要だと思う。神様には向き合う心を要する。

秋田県には良い風土と人がたくさん在る。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

八月

長梅雨のようで、スパッと晴れる日がない。時折雲が切れて綺麗な空が広がっていると、ついつい嬉しくなってプラプラと出かけては、童心に帰ったように夜道の街灯の下をカ…

  • 462 view

8月1日

あっという間に8月になった梅雨入りから梅雨明けまでの景色は草の背丈で夏を感じてこれたのだけど、梅雨明けしたら途端に暑くなった。今年は強い雨が局所的に降って…

  • 308 view

アカショウビンの声

今朝に森に響くアカショウビンの声を聞いた。今年もやって来てくれたと嬉しいのと安心した。相変わらず綺麗に響く鳴き声だと感心してどの辺にいるかなと眺めていた。しば…

  • 472 view

動機という力

「動機」という言葉が持つパワー感が凄い。動機の有る無しは結果に作用し、それは欲したところで簡単に手に入る類ではない。何となくでは届かない領域といってもいい…

  • 338 view

831

夏はそろそろ後ろ姿を見せているように感じる。長梅雨はこれでもかというほどに雲を覆いかぶせていたものの猛暑に切り替えてきた。とは言え、朝夕の気温はお盆を越えて穏…

  • 440 view

雪降る夜、コーヒーと石焼き芋

甘い香りは共通点だがこだわり抜いたものではなく、ごく普通の石焼き芋とコーヒーを両手に持って窓の外を眺めながらもぐもぐしている時に「甘い香りはどちらもあるけど、…

  • 892 view