日本で最も美しい村 季刊誌取材 小川村編②

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生憎のお天気でもマイペースで

初日のお天気とは打って変わって翌朝は霧の中で目が醒める。
窓辺に当たる雨音が撮影のイメージを作ってくれているようだ。どうやら傘をさしながらの撮影を覚悟するのかと、分かってはいたものの取材先での雨には肩を落としてしまう。

朝ごはんは自分たちで目玉焼きを作って食べた。
卵かけご飯にすべきか、目玉焼きにすべきか、皆でワイワイ焼いた方が美味しそうだ。

インタビューの最中に外へ出て村内をスナップをする。
強めの雨の中しばし歩き回り撮影するが、雨脚が強く民家の軒下で雨を眺めていた。
秋が迫ってくる感じがある。静かな時間だ。

花は雨に打たれていたが綺麗だった。

お昼はおやきを頂く。
昔ながらの囲炉裏で焼くのだが、もちもちした皮は焦げ目が香ばしく味付けは穏やかで優しい。

おやきの後は、お蕎麦と天ぷらを頂く。おいしい。

夕方前のひと時、陽射しがパッと広がった。
りんご畑に囲まれた小道を歩くと白い犬と目があった。
雨に濡れて光る萎れかけのコスモスが美しい。

玄関先の猫。
夕ご飯待ちらしい。

夕暮れはあっという間に訪れ、小さな明かりが点々と光り始めるのだ。

見慣れない風景の中で、歩き疲れた心地よさを感じる。
雨に濡れて少々寒いが、何かしら吸収し始めた感じがする。

雨の冷たさに触れると自然との一体感は一層増していくものだ。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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