徳島県神山町
今回の出張は『秋田県少子化 子育て支援プロジェクト』の視察で四国へ出かけてきた。
梅雨明け前の秋田から夏空に迎えられての視察だった。徳島県神山町では大南さんの講話を拝聴した。芯のある言葉と行動を強く感じる内容で、多くのクリエイティブな人たちが集まっていた。それは簡単にできることではなく辛抱強く継続された証でもあると思う。言葉で言い表わすのは容易いがビジョンを描き行動することは信念がなければ簡単に折れてしまう。先ずは実践!を再認識できた。
その後はセミナー受講をされた方たちと町内を視察しWEEK 神山を会場に懇親会へ。地元野菜を使った夕食は優しい味わいで素材感を楽しめるものだった。少しお酒を飲み集まった方たちとの会話も今後に繋がる良い機会となった。翌朝、徳島の「とよとみコーヒー」さんに立ち寄り小休憩。相変わらずの大繁盛店。満席が続いていた。豊富さんお忙しいところありがとうございます!
高知県土佐山
土佐山アカデミーを訪れ吉富さんのお話を聴く。大企業と連携し楽しいプログラムがたくさん散りばめられている内容で、地域が抱えるネガティヴな素材を逆手に取り活性化を図っている内容は面白かった。人の生き甲斐はどこからやってくるのだろうとお話を聞きながらあれこれと頭の中で散らかっていることの整理をしながら、やはり自分が動いてこそのもので他力本願では決して味わうことのできない達成感だろうと思う。楽ではない、楽もできないことは多いがチームプレーで楽しく前進しているように伺えた。
高知県嶺北地域
NPO法人ONEれいほくの矢野さんを訪ねた。小さな地域で活き活きとした表情に囲まれてのセミナーや対話をしてこれた。若者の減少が著しい田舎で、抗うかのように若者が奮起していた。それはとても印象に残る笑顔や言葉が重なり合っていたように思う。移住するということの架け橋を聞かせてもらえた。私は移住に関してとても関心があり、個人的に移住の在り方にヒントをもらえた気がした。その後、土佐町にある特定非営利活動法人SOMAの瀬戸さんのお話を伺った。とてもお話の上手な方でテンポも良く、広いビジョンを見せてくれた。今回の視察の中でも何度か出てきたが「不良公務員」と書くと怒られてしまうかも知れないがとてもいい表現かと思う。この「不良公務員」とは駄目なと言う表現ではなく、”恰幅の良い”という方向での表現ということで行政への悪態ではないということをを予めご容赦頂きたい。まぁ賛否両論のところだと思うが、こういった人との出会いで移住の入り口を見つけたりできることがしばしば起こっているのだ。人と人を繋ぐのは、仕組みだけでなく、やはり「人」なのだと感じる。「誰がいるのか」はとてつもなく安心感がある。瀬戸さんがいるから学生が勉強しに集まっている、そう言った信頼される人が地域に定住することは、大きな財産になると思う。
視察を終えて色々と思考の整理と新たに散らかった箇所がある。まるでコーヒーのような世界だ。人の世界もまた広いのだ。言葉だけを頼りにするでもなく、人だけを頼りにしてもまた躓き、自分の足を向け一歩踏み出すことはいつだって勇気がいることだ。全ての人に受け入れられようと思わなくてもいいのに頑張ってしまう時もある。自分のトップスピードを上げるよりも、トップスピードを長く維持し、そのトップスピードで駆け抜けられるようにしたいと思うこの頃だ。
人の存在感の絶大さや若者の力の大切さ、これらは人を動かし得るものだ。人を呼び込み循環させていき新たな人口増へのヒントになっていくと考えていきたい。住みよい田舎であっても人口流出や少子化で、田舎は住み難くなってしまう。仕事がなかったり、やりたいことができないといった理由もある。仕事の仕方や考え方を新たに創らねばならないかと思う。当たり障りのない人生ができるならそれでいいが、違和感を持った時からもう少し自分らしく愉快さと素敵に生きていきたい。
出張中は秋田では大雨で河川の氾濫や道路冠水で大変だった。今日は少し落ち着いてきたので何よりだ。