本年もありがとうございます

  1. DIARY
  2. 374 view

今年も色々な場所を訪れてたくさんの人たちと出会った。
主に人との出会い、風景との出会い、食べ物との出会いである。
そのどれもが今の自分を創っていて、時にそれらは言葉となって、または行動になって現れたりする。

しかし、ここ数年の間で感じたのは自分の無力さだった。
それは痛烈であった。

ただ、ヘコタレルわけにはいかないから前へ進み、歯を食いしばって踏ん張るのだ。もうそれしかないのだ。
そういう時はきまって、目を閉じれば異国の花や食べ物が笑っていて、海は厳しさと優しさを見せてくれるし、空は不思議でまるで人の心の様に物憂げだったり美しさだったりを見せてくれる。北には北の、南には南のものたちが私の中で賑やかに生息しているのを知るのである。それは色々な地域で出会ってきたものたちであり森羅万象で美しきものである。

自分のコントロールを心がけていても結果的には自分の無力さを舐めることになった。
全く器用な生き方とは違っていたようで、もっと賢くならないといけないと砂を噛むのである。ただ、毎年の抱負には「あきらめない」と掲げているのだが、そういう意味では出来たと思っている。

そう思えたのはやはり「人」がいたからである。
これを読んでくれている人、コーヒー豆を買いに来てくれる人、会いに来てくれる人、一緒に何かを追いかけてくれる人、挙げたらきりがない。たくさんの人が自分の周りに居ることを改めて知ることができた。何も知らないでいたのは自分だったかたと、無力の果てに知るわけだ。

じっとしていたら何も気付きもしなかっただろうし、考えることもなかっただろうと思う。
だから自分の無知を恥じたりはしていない。
気持ちを新たに再スタートだ。

感謝の意を込めて
いつもありがとうございます。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

素敵な新年を!

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

窓ガラスに張り付いた雨蛙

俄雨周囲が暗くなって少し風向きが変わると一気に雨が降り始めると、蝉の声が小さくなり蛙の声に変わっていった。カップの中にはコロンビアとマンデリンで作った…

  • 572 view

月に照らされると見えてくるものたち

静かな夜エアコンは数日前から切っている。日差しも鈍く天気は残暑といった雰囲気もない。夏から秋へと季節は移ろいでいて近所のサクランボの葉っぱは黄色になり落ち…

  • 1218 view

夕焼け小焼け

空が桃色になる「夕焼け小焼け」の「小焼け」は北原白秋の造語だった可能性があると何かで読んだのを思い出した。写真では桃色と紫が強く写し出されたが、本当は…

  • 913 view

カリントスキー

思い出したように食べ始めるひっそりと隠していたわけではないが小さい頃から「かりんとう」が好きなのだ。なんと言えば良いか、絶妙なバランスと味わいなのだ。黒糖の香…

  • 276 view

水が流れる音に春を感じる

春の匂いを吸い込み思うこと雪解け水が激しく音を立てて側溝を流れている。その音を聞くと春だなと思うのだ。春の気配はしばらく前からあったのだが、ここしばらくは気温が下…

  • 575 view