夏になってきた

  1. DIARY
  2. 286 view

ミヤマクワガタ

お店のドアに張り付いてゆっくり動いている。毎年6月中旬くらいにクワガタを見かけているので梅雨前の夏の始まりを感じる。この時期の気候がとても好きで、夜に窓を開けて心地よい涼しい風が入ってくる。そんな中で飲むコーヒーがなかなかいい。今カップの中に入っているのは「ケニア キアンジル」だが焙煎してから数日エイジングをして試している。蜂蜜のような香りとパインのようなジューシーさがある。ただ難点はカップの中に小さな羽虫が落ちてしまい、逃れようと踠いて細かい波紋ができている。この時期の心地よさと引き換えのように虫たちも飛び回っている。耳元で甲高い羽音を振り払いながらカエルの声と、夜に泣いている名前の分からない鳥の声が聞こえる。

桑の実が豊作だ。子供の頃によく食べてTシャツを紫色に汚して怒られた。ほんのり甘くてお酒に浸けると綺麗な色が出るようだ。サクランボは今年は豊作と聞き、そろそろ収穫が始まっているようだが、先月に降雹被害を受けているところもあり心配だ。湯沢店からも近い三関という場所は、サクランボの品質が良いと言われて毎年多くの人たちが買いに来るのでなんとか乗り切って欲しい。

全く色艶やかな季節になってきた。コーヒー豆も力強い香りや味わいの新豆も届くことと思う。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

星空を撮影する時の大敵はズバリ蚊だ!

耳元で囁く蚊の声お盆を過ぎるとすっかり涼しくなった。毎年のことだがどうにも寂しくなる。これは勝手に感傷的になっているので主観的だが夏祭りも、お盆を境界線にして…

  • 532 view

いつかの空、いつかのコーヒー

燃えるような空はあっという間に燻んで冷めていった。早くも10月は終盤を迎えてしまい、紅葉は里山までに降りてきた。こちらの記事の更新では、あれよこれよといい加減…

  • 446 view

月に照らされると見えてくるものたち

静かな夜エアコンは数日前から切っている。日差しも鈍く天気は残暑といった雰囲気もない。夏から秋へと季節は移ろいでいて近所のサクランボの葉っぱは黄色になり落ち…

  • 1109 view

ホトトギスの初音

育ちが早い草があっという間に背丈を追い越した。視界を遮るように生い茂っている。そろそろ草刈りをしなきゃと思いつつ、これがわかっていても何かのせいにして…

  • 812 view

厄払いと同窓会

秋田では中学の同級生が集まり厄払いをしているのですが、これは珍しいとのこと子どもの頃からそういう風に見聞してきたので特に珍しいこともなく感じていたのだが、「厄…

  • 5133 view

トローリ

香りを探して、質感を探して、もう一度、もう一度。…

  • 554 view