天をも焦がす音

  1. DIARY
  2. 253 view

菖蒲太鼓

後三年 秋の陣 in 金澤 2017〜出陣前夜〜にてコーヒーを提供してきた。地元の若者中心が行動し作り上げた前夜祭はとてもエネルギーに満ちていて胸にずしずし響いてきた。数ヶ月前から準備をしてきたようで、弊社従業員の地元ともあって出店のご依頼まで頂いた。結果、とても心に残る時間にもなった。仕事柄様々な地域へ訪れて若い人たちの話を聞いたり行政のお話を聞いたりもしているが、若い人が持つマンパワーの集合体は声や音となり人の心に何かしらを残していくようだった。コーヒーを抽出しながら地元のご年配の方としばしお話をしたところ、優しく厳しい視線で見守られていたことに感激してしまった。若さゆえ反発する言葉も含むことはあるかも知れないが実に優しい眼差しで喜んでおられた。

そして「今日ここで出店してくれてありがとうな」と一言お礼を残してくれた。

若い頃の自分は厳しさの中にある優しさには気が付けなかった。厳しさは厳しさとして、優しさは優しさとしてでしかなかった。だから考えるまでもなく心は削られたり満たされたりで忙しかった。考えることさえしていなかったのだろう。自分にとって魅力的なものだけに、または都合の良いことだけに惹かれていったことは少なくなかった。もちろん厳しさを好きになれとは言わないが、水面の波紋に目を向けるだけでなく水面かを想像してみろと、その時の自分に言ってやりたい。そんな若い頃の自分を思い出す時間になった。

声は小さくとも心の声が何かの拍子に音となって誰かの胸に刺さることがあるってことだ。
説教じみた文章だな。

昨夜に聴いた太鼓の音は自分を過去に遡らせた。いっとき天を焦がすほどの音は直ぐさままた天に呑まれていくのだ。それほど大きい。そこにどれだけの余韻を残せるかな。やり甲斐ってそんなことだと思う。

勉強になった。

本当に素敵なお祭りだった。感謝。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

遠くで考える移住のこと

自分の住む街のことを想いながら眺めてみると何かと出張が多いが先日は東京へ行ってきた。今年の7月から行われていた「ターンズのがっこう 秋田科」のラストイベントに顔を…

  • 533 view

春景色のゴールデンウィーク

GWも後半すっかり春景色に包まれた湯沢市もGWで帰省中の方々が多く訪れている。心なしかGWに桜は間に合ったものの散るのが早いかとも感じたが、この儚さも美し…

  • 856 view

雨上がりの午後カップの中にはコロンビアがなみなみと注がれている。私にはまだ熱いからしばらく放置して、ちょうど良い温度になったら口にしようと楽しみにしていた。…

  • 265 view

自分が住んでいる街について

人と街毎日コーヒーや写真やカレーを追いかけたり追われたりしているのだが、ふと自分はどこへ向かうのかと考えることはしばしばある。自分が育った街に戻ってき…

  • 414 view

梅と桜が咲く季節

暖冬とはいえ、ようやく春らしくなってきたが今年の春はなんだか少し天候もイマイチのようだ。相変わらず新型コロナウィルスの影響も続いており、多方向で様々な影響が出…

  • 675 view

梅雨時の散歩

6月12日より横手店を時間短縮で営業再開をした。何とか続けていられることに感謝しかない。新型コロナウィルスの第2波が来るのかどうなのか等、囁かれている中で不安…

  • 370 view