梅雨時の散歩

  1. DIARY
  2. 357 view

6月12日より横手店を時間短縮で営業再開をした。
何とか続けていられることに感謝しかない。新型コロナウィルスの第2波が来るのかどうなのか等、囁かれている中で不安を握り潰しながらの毎日が正直な感想だ。目先の利益も大切だけども、この先の眺望は如何にあるのだろうか。手足で探りながらものづくりに励んでいる。

昨年よりも1日早く梅雨入りになったそうで、短い初夏の心地良さから夏の煙たい湿気と暑さが肌に張り付くようになった。
とは言え、夕方にはすっかり涼しくなっていたりするし、今年の天候は例年よりもどこか冷たい感じがする。

近所ではさくらんぼが盛期を迎える頃で近くのフルーツラインは賑わってくる頃だ。
夏へ夏へと日増しに動いているのが実感していく中で、そろそろセミの声が聞こえるのではないか、クワガタが夜道に落ちているのではないか、そう思うのは子どもの頃から変わっていない。

先日は昼間の焙煎量が多く暑くて堪らなかった。
エアコンの風などあっという間に熱風に変えてしまう室温だ。
集中しながら一気に焙煎を進めていくと夕方には干からびてスルメのようになった。噛めば噛むほどに味が出るかは定かではない。

庭の草刈りをしようか、少し涼みに出かけてしまおうか、仕事終わりに少し悩んで近所の川へ散歩に出かけることにした。
久しぶりにカメラを持って歩く。
使い慣れたカメラはやっぱり良いなと、シャッターを切ると小気味良い振動が手に伝わってくる。
川面はいくらか涼しい風が吹いていて気持ちいい。小魚が跳ねている。小鳥が石の上を飛び回り何かを追いかけている。自然はとても活気付いている季節だ。

活気は大切だ。
どうしてかつられてしまうし、色々と学びがある。一生懸命だし、そうしているうちに楽しさが作られているように見える。何事も言われた通り、失敗の無いように、そうなってしまいがちで面白さを欠いてしまう。少しくらい賑やかにしていた方が良いのだなとそう思う。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

雪降る夜、コーヒーと石焼き芋

甘い香りは共通点だがこだわり抜いたものではなく、ごく普通の石焼き芋とコーヒーを両手に持って窓の外を眺めながらもぐもぐしている時に「甘い香りはどちらもあるけど、…

  • 841 view

落ち葉とコーヒーの香り

空気が冷たくて気持ちがいい夕方の散歩が日課になりつつあって歩くとこんなにも寒くなったかと夏を思い返す。夏の酷暑を思い出そうとするのだが、なかなか出てこない…

  • 436 view

いつかの空、いつかのコーヒー

燃えるような空はあっという間に燻んで冷めていった。早くも10月は終盤を迎えてしまい、紅葉は里山までに降りてきた。こちらの記事の更新では、あれよこれよといい加減…

  • 444 view

春の匂い

面白さと難しさは共生している先日春先の東京へ行ってきた。雪解けがぐんと進んで土や木々の芽などの動きも活発になってそれらが混ざり春の匂いが増している。春の匂…

  • 246 view

お盆になると小学校の夏休みを思い出す

夏休み雰囲気が良い仕事を終えてからお墓参りへ出かけた。すっかり暗くなってしまい携帯のライトで足元を照らしながら歩いた。私の家は25代ほど続いておりお墓も数…

  • 393 view