海辺へ

  1. DIARY
  2. 232 view

雨粒の予感を肌に持ちながら海までやって来た。
蚊は耳元をかすめて首から肩の辺りを探って飛んでいるがあまり気にならなかったが、夕方過ぎの海辺は少し涼しくて、そのうちに寒くなった。山里に住む自分には海辺の音はいつも新鮮で聞き入ってしまうが、繰り返す波の音は同じように聞こえているがやはり同じでないなと改めて思う。同じと思い込んでいるうちは何も変わらないのだろうし、日常の中で、そう思っていることは多い。例えばコーヒーの抽出もそうだ。同じ瓶から計量した豆を同じように挽きお湯をかける。どこから違和感を感じ取っていくのかは積み上がったアンテナ次第で異なるのだろう。違和感の誤差を自分で決めて、変化を加えていくことで同じようなものを作るか、少し新しいものへ向かうのか、いつも決めかねてしまう。
いつも一定なものなどそうそうないのだと思う。

あやふやな考えを転がしながら歩いているが、足下でぴょんぴょんと跳ね回っている小さな虫たちは一体何者だ?薄暗い浜辺で見ると砂が弾けているようにも見えるが、考え事している時に足元が賑やか過ぎるとやや気が散る。

自然の動きが穏やかに見えて心地よかった。
梅雨時期の湿った空気が心地よく感じることもあるのだと思ったが、九州地方での雨による被害を聞くと苦しくなる。
年々自然災害の被害が大きくなっているようにも感じる。

秋田では梅雨らしく湿度の高い日が続いて紫陽花が元気に咲いている。
数日前からヒグラシが鳴くようになった。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

抽出されたコーヒーの中には

たくさんの人の手遅ればせながら「A FILM ABOUT COFFEE」を観た。生産地へ訪問し始めてから見てきたものが画面に映っていた。知らない内に色々な体験をさせて…

  • 122 view

2019

年が明けて思うこと多し年が明けてお正月だ。それぞれに過ごす楽しいことも多い時期かも知れないな。私てきにはいつもと変わらないお正月になっている。コ…

  • 408 view

いつかの空、いつかのコーヒー

燃えるような空はあっという間に燻んで冷めていった。早くも10月は終盤を迎えてしまい、紅葉は里山までに降りてきた。こちらの記事の更新では、あれよこれよといい加減…

  • 317 view

考えているうちに冷めたコーヒーの味

雨音を聞きながら本を読んでは涙し、映画を観ては涙する。もう少し若い頃には感じもしないことだった。寒いなと思っていたら駒ケ岳で初冠雪したようだ。里山も紅葉に包まれて…

  • 275 view

夏至

夏至の日に考える暦の上で季節を表す「夏至」。こう言う季節感を大切にしているのがとても良い。昨日からニイニイゼミが鳴き始めた。森に響くゼミの声も…

  • 191 view

お盆になると小学校の夏休みを思い出す

夏休み雰囲気が良い仕事を終えてからお墓参りへ出かけた。すっかり暗くなってしまい携帯のライトで足元を照らしながら歩いた。私の家は25代ほど続いておりお墓も数…

  • 221 view