いつかの空、いつかのコーヒー

  1. COFFEE
  2. 464 view

燃えるような空はあっという間に燻んで冷めていった。
早くも10月は終盤を迎えてしまい、紅葉は里山までに降りてきた。こちらの記事の更新では、あれよこれよといい加減な言い訳をこぼしながら書こうか書くまいか悩んだフリを繰り返したに過ぎない。
更新しながらの反省はいつもながらになっている。

色々と試してみたいことが増えてきて時間割でも再考しようとノートに綴ると、確かにそれほど余裕がないことに気付き、気を取り直してコーヒーを啜りながら引き算をする。そうしている内に頭が整理されていきクリアになったところで思い出したのが、がむしゃらになって焙煎にのめり込んでいた頃のコーヒーの味だった。

開業当初の頃は美味しさの基準なんてどこにあるものやらと目的地も定まらないままに彷徨い歩いていた感があった。それでも彷徨い続けていると何かしらに出会うコーヒーや人たちがいて、ささやかだけど美味しさへの指標を積み上げてこられた気がしている。そんな方々で出会ったコーヒーの味わいのほとんどがコロンビアだった。うまく焙煎できなかったのもコロンビア、他のコーヒーは上手に焙煎ができたかと言うとそうでもないのだが、いつも何か引っかかってしまうのがコロンビアだったから、どこへ行っても頼むほとんどがコロンビアだった。

そんなコーヒーの味の集大成はどんなものだったか、結論から言えるほど軽いものではない。
噛み締めるほどに思い出が滲んできてしまう、香りを追いかけている内に夜明けが来てしまう。

つまりコーヒーには没頭できる入口が何処かに存在していると言い切ってしまおう。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

NIIGATA COFFEE FESTIVAL 2017 A…

長岡までの道中は本日開催の『NIIGATA COFFEE FESTIVAL 2017 Autumn』のため昨夜に長岡入りした。夕方に秋田を出発して途中でラーメ…

  • 385 view

落ち葉とコーヒーの香り

空気が冷たくて気持ちがいい夕方の散歩が日課になりつつあって歩くとこんなにも寒くなったかと夏を思い返す。夏の酷暑を思い出そうとするのだが、なかなか出てこない…

  • 500 view

簡単ハンドドリップ

「ドリップのコツはなんですか?」と聞かれることがある。仕事柄に当然と言えばそうかも知れない。技術的な内容を望んでいることは何となしに分かるが、技術的に…

  • 441 view

もっと素敵にコーヒーを

先日に「AIZU COFFEE TIME!2019」へ参加してきた。福島県内外の店舗がコーヒーとフード類で約18店舗が出店されているイベントでコーヒーの飲み比べチケッ…

  • 349 view

ある子猫の生涯

虚無と花子猫が倒れていた。目脂と涎で顔は汚れ失禁していて時折思い出したように苦しく深く息をし、まるで嗚咽するかのようだった。瞳孔は開き血色無く身体は冷…

  • 529 view

北海道出張②

自然豊かな思考この日はとりあえず野付半島ネイチャーセンターへ向かうことにする。トドワラやナラワラが広がる細長い半島で、規模としては日本最大の「砂嘴」となっ…

  • 454 view