今年を振り返って

  1. DIARY
  2. 349 view

行く年を眺めて

振り返ると今年も様々な土地へ出かけてきた。見ては驚き、触れては感心し、そこから自分へ目標や課題に変化しつつ過ごしてきた。
とりわけ、何か大きな目標を達成したわけではないが環境の変化は多々あった。

コーヒーや写真の仕事といえば、真っ先にそれは多くの人の支えがあってこそであり感謝の他はない。

コーヒーは面白い。
だからこそ視野も狭くなりやすく本質を見失うことは避けたい。その「本質」とは何かと訊ねられたら、何と答えるだろうか。

写真も同様。
本質とはどこにあるものか。

私には胸の内に住む神様のような、畏怖する感覚的なものであったりする。それを、香りや味わい、雰囲気だけとして説明が付かない。ただ漫然と手を合わせて向き合うだけでは仕様もない。
願って叶うこともない。願うなら足を使い、手を動かし、想い描きを繰り返して掴んでいくものだ。

美味しいコーヒーや良い写真を撮るだけでは技術だけでも一通りのことはできてしまう。技術を用いるのはいったい誰なのか、を今一度考え改めたく思う。それはまさしく自分の技術として磨いていかなければならない。
技術をいたずらに磨けばそれがいつ何時に凶器にもなりかねない。

そう胸に刻みながら大晦日の夜に神社に降り積もった雪を踏み固めている。苦し紛れに過ごすも小さな目標を越えながらのあっという間の時間だった。
何れにしても人に恵まれた年だった。

本年も沢山のご愛顧頂き心より御礼申し上げます。来年も何卒お付き合いくださいませ。

良いお年を!

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

枯れて咲く紫陽花

枯れて色濃くきれいに咲いているのも好きだが枯れていく様も悪くない。瑞々しい色が退色していってカラカラに乾くと、それまでにない存在感が出てくるドライフラワー…

  • 310 view

梅と桜が咲く季節

暖冬とはいえ、ようやく春らしくなってきたが今年の春はなんだか少し天候もイマイチのようだ。相変わらず新型コロナウィルスの影響も続いており、多方向で様々な影響が出…

  • 647 view

gita Web Magazine はじめました。

はじめましてコーヒー豆を焙煎をして販売し始めたのが14年前、時間が経つのは早いものです。その頃はまだインターネット上で文章を書くことなんて想像してもいなかったので、今…

  • 645 view

ある日のコーヒーの香り

秋の夕暮れコーヒー日が暮れ始めると途端に寒くなってくる。あっという間に10度くらいまで下がりそろそろストーブの準備をしなくてはと思うこの頃だ。店内は焙煎機…

  • 392 view

吹く風

風は色々な香りを運んできてくれる4月に集中していた出張も無事に終えて戻ると秋田は梅や桜は満開のようだ。北海道では久しぶりの友人たちに囲まれ色々と刺激をもらった。学…

  • 385 view

夕立

驟雨雨にも様々な表情や呼び名があるようだ。説明したいが一言で済ませるほど簡潔な知識がないので割愛させて頂く。今日の午後は風神雷神がやってきて少しの間窓…

  • 228 view