フィードバックの仕方
今年も例年通りにあっという間に年末になった。果たして「あっという間」が良いのか悪いのかは分からないが目紛しく走ってきたように感じている。日常の細かなこともそうだが、他の地域へ出張に出かけた際に見聞してきたことをどうフィードバックしていくのかが課題に思えた年であったように感じている。コーヒーや写真のこと、その他にも県の事業に参加していることも含めて今の自分の視野にどう加味していくことで展望や変化を出せるのかをよく考えていた。考えるだけなら誰にでもできるし、いつでもできることなのでどう行動に出せるのか。いつも思い通りに進めない自分に苛立ちを感じていた。
「あっという間」に感じてしまった時間で何ができていた?
振り返ると小さな抗いは結構多かったが、そろそろ新しい自分にならなければという気持ちに辿り着く。これからのことは今までの自分では思うように進まないのかも知れないと。そのままでいいことと、そうでない箇所の整理をしたい。新しいものを作った気になっていても釈然としない心持ちが続いていた。こう書くとネガティブに聞こえるが、これにはたくさんのヒントが詰まっている。アイディアが形になって安心してしまい、そのまま磨くのを忘れてしまう。よく「アイディアのうちは〜」なんて聞くが、形にすることも苦労するが、本来はそこからがオリジナリティの出処であり困難であり、また楽しみに変換できる作業が多かったりする。
決して安堵するところではない。
アイディアは詰め込むが、磨くのは削る作業
バランスが大切だ。
主観と客観。何を残し磨いていくのかは見極めが難しいから失敗も多い。自分で生み出した仲間が減っていく感覚に近いから気持ちは萎えてくるし不安も積み重なる。一体何をやっているんだろうとさえ思えてくる。要するに「最適化」がイメージできていないことが多い。道具や技術に頼るばかりではな越えられない、既視感は否めない、「何か」が足りない、etc…八方塞がりだ。
だから思い切って勇気を出して、自分を投入してみることだ。
新しいスタンダードには自分が必要
こうなればモノを磨いている暇はない。何を作りたかったのかさえ思うかも知れないが、気が付けばそんな自分のことを知らないことの方が多い。どんな自分がスタンダードなのかさえ、またオリジナリティに生成されていくのかを知らないから不安になる。そんな自分の経験談からすると、だからこそ不安であり失敗もする。失敗が続き不安になり行動が制御されてしまうから、また失敗してしまう。こうなるとしなくてよい失敗までしてしまう。この悪循環を繰り返すと「何もしないことが失敗」となり何もないという結果を生んでしまうことになる。
失敗は恥でなく必要になる番手のヤスリ
磨くために必要な番手のヤスリが手に入り思い通りな磨き方ができるようになればトライアンドエラーが楽しくなり失敗も可愛く思える。単純作業の面倒くささも明確な目的に変換され的確に効率が上がる。磨けば光るのだと少しイメージを描けるようになる。失敗した自分を受け入れるとなぜだろう自分が光ってくる感覚がある。先にも書いたが「既視感」が否めない中にしっかりと自分が刷り込まれたら何か新しい気持ちになる。個性の宿るスタンダードとして進むのみだ。
つらつらとネガティブに思われがちなことを書いたが、当の本人はいたって晴れやかだ。
写真の取材先で様々な人たちと出会ったことで随分と勇気付けられた。試行錯誤し苦しんで成功を収めている方も少なくない。その地域に根ざすため、地域を知り、また今の自分を知ることに一所懸命だった。それこそ地域貢献に至るまでにどれほど削られたことだろうと宿泊先の布団の中で考えた。もっと奥行きを知ることが大切だ。
「どんな自分になりたいのか」
そういうイメージを持つことが大切と言われたことがある。その言葉を思い出した。
誰かに見せる自分より、自分のための自分に
「なりたい自分」はアップデートしていくのだ。
今年を振り返り、思い出しながら反省と課題を積み上げてみると色々とあるものだ。
今年も多くの皆様にお世話になり感謝の気持ちでいっぱいだ。
良い新年を!