紛れこむものの作用

  1. COFFEE
  2. 358 view

カエルの合唱が風に乗って聞こえてくる。
そろそろ田圃に水が入る季節だと知れる。こういう里山の田舎では自然からたくさんの便りがある。今年も「アカショウビン」が来てくれた。なかなか姿は見せてくれないが森の中から美しい鳴き声を届けてくれる。2年ほど前にお店の近くまで来るようになり、よく窓から赤い綺麗な容姿を見せてくれてた。けれども、窓ガラスにぶつかってしまい、気付いた時には助けることができなかった。その鳴き声で充分だからどうかそのまま森で過ごして欲しい。

ここ数日は風が強いが、初夏になった様子で毎朝に飲むコーヒーの雰囲気も変えてみようとあれこれ試している。
最近はコーヒー豆を粗めに挽いている。挽いた豆から甘い香りが立ち昇っている。
缶を近付けて吸い込むと甘い香りが記憶を撫でていく。

まるで呼び出されたように現れた異国でのことたちが、手や腕なのか、足なのか背中なのか、私のどこかに宿りコーヒーと再会するのだ。そういうものたちがコーヒーの中へ滑り込んでいくのだが、そういうものたちはやっぱり味や香りとしては見つかり難い。

コーヒーの妙味として何かしかの雰囲気になれば良いなと思うこの頃。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

ある子猫の生涯

虚無と花子猫が倒れていた。目脂と涎で顔は汚れ失禁していて時折思い出したように苦しく深く息をし、まるで嗚咽するかのようだった。瞳孔は開き血色無く身体は冷…

  • 544 view

コーヒーの美味しい抽出方法とは?

コーヒーの「美味しい」をイメージするコーヒーの抽出はまるで生き物のようだ。コーヒーの抽出方法は色々とバリエーションがあって、既にお気に入り抽出方法を見つけている方…

  • 770 view

2022年もよろしくお願いいたします。

あっという間に過ぎたと言ってしまえば2021年は何もなかったように感じてしまうが、振り返ればこれまた多くの皆様に支えられて来たと心にズシっと重みを感じている。もうコロナ禍…

  • 524 view

考える時間

いつも同じでないことへの理解カップに入ったコーヒーや豆は見た目はなんでも同じように思われていることがまだまだ多いように思う。コンビニやスーパーのコーヒーや、近…

  • 579 view

雨上がりの湿った光

パラパラと落ちてくるくらいの雨上がりに日差しが戻ってくるとほんのり蒸し暑くなった。そのタイミングで蚊が飛んできてひと刺し狙ってくるがその手には乗るものか。…

  • 446 view

春の匂いがしている

不安と期待を越えていく高校を卒業して大学進学までの少しの間、友達の家へ毎日のように遊びに出かけてはギターを弾いていた思い出がある。特に上手いこともなく、あれを弾けるよ…

  • 422 view