秋模様

  1. DIARY
  2. 403 view

9月が過ぎる。
そう思って慌てて書き始めるくらいならと、これでも少しは反省している。
自分で決めて動くのだけど、その通りにならなさ過ぎてしまうと「やれない理由」や「やらない理由」たちが声を上げてくるもので、これにはあっさりと包み込まれてしまうのだ。
困ったもんだ。

近頃はめっきりと涼しくなってきて半袖だけでは朝晩は肌寒くなった。
8月から9月前半はあれほど暑かったのにと、布団にくるまるのも心地よい時期だったりする。桜の木の葉は黄色や赤っぽくなってカラカラと地面に集まっている。蝉は鳴かなくなり、夜には蟋蟀などが威勢が良い。夏から秋へと移るときは、やっぱりどこか寂しくなってしまうのは子どもの頃から変わっていなくて、これはこのままずっと続いていくものなのかも知れないなと気持ちは少し重くのしっかった。できれば季節ごとに喜びが広がっていけたら尚良いが、心情は単純なものと、複雑なものとが絡みついて異物感を残しているもの。たいていは秋の味覚でごまかしているうちに雪が降って来るのが毎年のことだ。

コーヒーの大部分は香りや味わいに留まらず、その作り手の片鱗を感じていたい。
オリジナリティが上手に注がれたならば隅々が満たされていくのを感じる。美味しさだけでは満たされないことがあると、それはずいぶん前から不思議に思っていたことだ。解決方法はないが、自分で感じることを大切にしている。それは間違った解釈だってしてしまう時もあるが、その積み重ねは自分自身にはとても大切な要素になる。それだから目標は穴が開くくらい観察している。主観と客観性のバランス感覚は磨いていきたいと感じた。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

夏になってきた

ミヤマクワガタお店のドアに張り付いてゆっくり動いている。毎年6月中旬くらいにクワガタを見かけているので梅雨前の夏の始まりを感じる。この時期の気候がとても好きで…

  • 274 view

梅雨明け

いつの間にか7月が終わって、梅雨も明けていたようだ。日差しが強くてもカラカラとした天気で過ごしやすかった。いよいよ夏の真ん中に入ってきたのだけど、もう1ヶ月もした…

  • 226 view

まるで梅雨時期のようなしっとり加減

ちりちりと咲く紫陽花や落葉など一日中どんよりとしたお天気の中、梅雨時期のようなしっとり加減の気温で時折パラパラと雨が降っている。カップの中には2杯目のコーヒー…

  • 429 view

天をも焦がす音

菖蒲太鼓後三年 秋の陣 in 金澤 2017〜出陣前夜〜にてコーヒーを提供してきた。地元の若者中心が行動し作り上げた前夜祭はとてもエネルギーに満ちていて胸にず…

  • 195 view

遅い夕食

近所で美味しいラーメンが食べれる幸せよ。アリラン カルビキムチラーメン。…

  • 327 view

コーヒー生豆の香り

しっかりとしたフルーツ感焙煎後のコーヒー豆の香りは芳しく果実に例えられたりカカオを想起させたり色々とある。生豆の香りはというと、これも果実感が強いものから…

  • 2503 view