5周年

  1. DIARY
  2. 466 view

川の流れは美しく

今日は会社創立5周年だった。
長いようで早く、早いようで長く感じることもあった。個人事業主の時から実に多くの人に支えられてここまで来れたと思っている。振り返り、目を細めてみると本当に色々とあったなと思う。けれど、もう少し先を見ていたいからイメージを大きく膨らませている。

コーヒーでは世界の色々な場所へ出かけて、写真では日本の色々な場所を訪ね歩いている。
少しはなりたかった自分にはなれただろうか、いやいやまだまだだと思うところと、軌道修正と、課題などは身の回りに積み上げている。足下すくおうと忍び込んでくる人や、コソコソしている人たちまで見えてくる。当たり前の毎日が奇跡と思えるほど苦しい時に自分を律することがとても大切だった。受容するということも、簡単なようでえらく難しいことだった。祈るように過ごしてきた日々があったからこそ、そういうものを会社経営の中から学べたように思う。それゆえ、芯の通ったモノづくりをしたく、自分の言葉や行動で世界観を創っていきたい。自分とリンクしたコーヒーや写真にはオリジナリティを備えたい。そう胸に刻み込んでいる。

小さな失敗をして大きな成功を、これがなかなか難しい。
大体は紆余曲折をしている。清らかに流れる川の、そのあたりが美しく感じるのはなぜだろうか。その中には強さと弱さが織り込まれていて、繊細であって豪快だ。その生命力に満ちた自然は生き物のように動いていくから好きだ。それは多くのモノを育んでいくことができるだけの懐を持っている。独りよがりのものは朽ちていくのが自然のである。
そうならぬように在りたいと思っている。

今日を迎えられたこと、本当にとても嬉しく思う。
どうか今後とも宜しくお付き合い下さい。

この場を借りて心よりお礼申し上げます。
いつもありがとうございます。

それではまた。

株式会社 gita
代表取締役 田村 寛維

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

朝霧の中で鳴く虫の声

言行不一致1日が素早く過ぎていく感じに追い付けていないのか、または追われているのかどうかなどはどうでもよいのだがとにかくあっという間だ。考える事ばかりで手足が…

  • 228 view

吹く風

風は色々な香りを運んできてくれる4月に集中していた出張も無事に終えて戻ると秋田は梅や桜は満開のようだ。北海道では久しぶりの友人たちに囲まれ色々と刺激をもらった。学…

  • 388 view

スペシャルティコーヒー豆の焙煎は面白い

スペシャルティコーヒー豆が持つ個性を知る思い出コーヒー豆の焙煎はいつもワクワクする。学生の頃にコーヒー豆屋さんに買いに出かけ、カウンター前で豆のことを聞くのが好き…

  • 1167 view

来年が幸運でありますように

フィードバックの仕方今年も例年通りにあっという間に年末になった。果たして「あっという間」が良いのか悪いのかは分からないが目紛しく走ってきたように感じている。日…

  • 198 view

なごり雪

春がやって来る窓の外を眺め「なごり雪か…」と店長が呟いた。先日までの陽気は失せて細かい雪が舞っている。冬の間は人の狡さと都合の良さを見たが胸に残る思いは少…

  • 455 view

雨上がりの湿った光

パラパラと落ちてくるくらいの雨上がりに日差しが戻ってくるとほんのり蒸し暑くなった。そのタイミングで蚊が飛んできてひと刺し狙ってくるがその手には乗るものか。…

  • 415 view