天をも焦がす音

  1. DIARY
  2. 28 view

菖蒲太鼓

後三年 秋の陣 in 金澤 2017〜出陣前夜〜にてコーヒーを提供してきた。地元の若者中心が行動し作り上げた前夜祭はとてもエネルギーに満ちていて胸にずしずし響いてきた。数ヶ月前から準備をしてきたようで、弊社従業員の地元ともあって出店のご依頼まで頂いた。結果、とても心に残る時間にもなった。仕事柄様々な地域へ訪れて若い人たちの話を聞いたり行政のお話を聞いたりもしているが、若い人が持つマンパワーの集合体は声や音となり人の心に何かしらを残していくようだった。コーヒーを抽出しながら地元のご年配の方としばしお話をしたところ、優しく厳しい視線で見守られていたことに感激してしまった。若さゆえ反発する言葉も含むことはあるかも知れないが実に優しい眼差しで喜んでおられた。

そして「今日ここで出店してくれてありがとうな」と一言お礼を残してくれた。

若い頃の自分は厳しさの中にある優しさには気が付けなかった。厳しさは厳しさとして、優しさは優しさとしてでしかなかった。だから考えるまでもなく心は削られたり満たされたりで忙しかった。考えることさえしていなかったのだろう。自分にとって魅力的なものだけに、または都合の良いことだけに惹かれていったことは少なくなかった。もちろん厳しさを好きになれとは言わないが、水面の波紋に目を向けるだけでなく水面かを想像してみろと、その時の自分に言ってやりたい。そんな若い頃の自分を思い出す時間になった。

声は小さくとも心の声が何かの拍子に音となって誰かの胸に刺さることがあるってことだ。
説教じみた文章だな。

昨夜に聴いた太鼓の音は自分を過去に遡らせた。いっとき天を焦がすほどの音は直ぐさままた天に呑まれていくのだ。それほど大きい。そこにどれだけの余韻を残せるかな。やり甲斐ってそんなことだと思う。

勉強になった。

本当に素敵なお祭りだった。感謝。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

不思議な小さな世界

エッセンスエッセンスが欠けてしまうと何か感触がないような感覚になる。そのエッセンスはどこなのか?何事にもどこかに隠れていたりするのだが、なかなか姿を現…

  • 84 view

外に出て飲むコーヒーが最高の季節だ

自分で飲むコーヒーは良い意味で適当に飲みたいと思うコーヒー豆をきっちり計って少し粗めに挽いてみる。挽き目はお好みでいい。今日はさらりと口溶けが良く軽や…

  • 138 view

2019

年が明けて思うこと多し年が明けてお正月だ。それぞれに過ごす楽しいことも多い時期かも知れないな。私てきにはいつもと変わらないお正月になっている。コ…

  • 323 view

雨宿りとコールタール

消えるものと残るもの寒くなって雨音がぽつぽつと聞こえてきた。もう半袖だけでは寒い気温になってきて、里山にも秋が迫って木々の葉も少し紅葉してきている。何かと…

  • 160 view

トローリ

香りを探して、質感を探して、もう一度、もう一度。…

  • 135 view

お盆になると小学校の夏休みを思い出す

夏休み雰囲気が良い仕事を終えてからお墓参りへ出かけた。すっかり暗くなってしまい携帯のライトで足元を照らしながら歩いた。私の家は25代ほど続いておりお墓も数…

  • 45 view