梅雨入りしたそうな

  1. DIARY
  2. 236 view

秋田県も梅雨入り

例年に比べて少し遅く梅雨入りしたようだ。昨日まで好天で汗ばむ日だったが、一日中しっとりとした空気の中少し肌寒かった。パラパラと雨音を聞きながらコーヒーを立て続けに淹れる。毎日ブレンドの実験を続けている。似たような配合でも若干の違いを設けて試作していく。最近は少し深めのブレンドに焦点を当て余韻に甘さが残る配合を探っていく。心地よいほんのりと苦味があって、余韻はほんのり甘さを感じる程度がいい。苦味はスッと消えていくのがいい。完全な自分好みを探っていく。いつもは自分好みは後で考えるのだけど、最近は自分好みを見つけてから足したり引いたりすることが多い。あれこれと迷うのも楽しいが自分の好みをもっと掘り下げるとセミナーを開いた時にどういう訳か言葉を選びやすくなった。

感覚値を紐解いていくやり方と言えば良いのかどうか試し繰り返すのが面白くなってきている。続けることが一番大変なことは何に於いても難しい。ましてやそれを声にしてしまった日には続けるほかに都合の良い言い訳も歯が立たない。独り言で呟いた自分の想いが目に見えない味となっていくことの、いまだ感触の弱い繰り返し。自分の好きなことをするには、それなりの代償を引き換えることになるなんて思いもよらないことだと気が付いた30代。好きなことをするためにやらなければならないこと、続けるためにすること、より良くするためにすること、毎日の中に楽しみを持つことの大切さ。一つのブレンド作りを粛々と続けている内にそんな思いが込み上げてくる。技術と素材のポテンシャルだけではまだ表面的だと思う。もっとコアに近づきたい一心でコーヒーと向き合っているようでも、どこか自分と向き合う時間になっていて哲学的だ。ある種の哲学を持ち一人小難しくなってコーヒーと戯れるのもいい。ただ、鍵をつけているキーホルダーを無くしてしまった。鍵はあるので不自由ではないがしょんぼりだ。

雨の日は暗くなるのも少し早いが雨粒で光る植物がとても綺麗に見える。こんな季節の日に合うブレンドはもっとニッチな雰囲気を持たせてみたいなと思うこの頃。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

蜃気楼のように湧き上がってきた時間

朝から雨が降っていた。昼頃には少しの間土砂降りになったが久しぶりに土の中まで潤ったんじゃないかな。午後には幾らか青空が見えてきたけれど澄んだ空気は冷たくなっていた。周…

  • 416 view

今日春蝉が鳴いた

森の奥の方から聞こえてきた。シャンシャンと響く声を聞いて何やら落ち着かなくなってきた。春蝉が鳴き始める頃、窓を開けると心地よいそよ風が流れ込み、緑がキラキラと…

  • 385 view

ある日のコーヒーの香り

秋の夕暮れコーヒー日が暮れ始めると途端に寒くなってくる。あっという間に10度くらいまで下がりそろそろストーブの準備をしなくてはと思うこの頃だ。店内は焙煎機…

  • 402 view

夏至

夏至の日に考える暦の上で季節を表す「夏至」。こう言う季節感を大切にしているのがとても良い。昨日からニイニイゼミが鳴き始めた。森に響くゼミの声も…

  • 305 view

雪がしんしん降る夜

写真の整理とコーヒー一昨日に出張から戻り水道の蛇口をひねると水が出なくなっていた。数日間留守にしていたので凍ってしまったかと一晩中ストーブで温めて、電気ストーブを配管…

  • 444 view

なごり雪

春がやって来る窓の外を眺め「なごり雪か…」と店長が呟いた。先日までの陽気は失せて細かい雪が舞っている。冬の間は人の狡さと都合の良さを見たが胸に残る思いは少…

  • 460 view