毎日カレー

  1. FOOD
  2. 400 view

レシピができるまでは毎日違う

玉ねぎの切り方、炒める火力や時間、スパイスの量や配合、煮込む時間など。何通りもあるのだからたまったもんじゃない。本屋に通ったりWebで調べたり、人に聞いたりをして数ヶ月間ほぼ毎日のようにカレーを作ってきた。途中飽きてきてパスタなどを食べてしまったが。。

ここにきてようやく少しまとまった味わいを感じられるようになった。そうなったらなったで欲張りなものだからもう少し良くしたいなどと味見を繰り返している。何だかコーヒーみたいだ。カレー屋さんも大変な仕事だ。何の仕事も同様だと思うが作りたいものがあればこそ面白いがそれに相応しいほどの壁が聳え立つ。そして絶妙なバランスが出来上がるのではないかとバランス作りのレシピを模索中だ。何となく作れば何となく美味しいカレーができる。一所懸命作れば一所懸命作ったカレーになる。何となくも一所懸命も、悪くはないが美味しいという主観から客観的へ向かう過程に、美味しいという指標は何なのか?という疑問が湧いてくる。カレーにおいて「美味しい」とは?

ここまでくるとコーヒーと一緒になって考えられるのではないかと思う。
焙煎や抽出にも似ているような気がする。コーヒーや写真、今はカレーにも色々と教えられている。もの作りということの本質を手探りで感じられるのは一苦労だが続けることが何よりも大切だろう。カレー屋さんになったつもりで、否、カレー屋さんになって調理するのだ。コーヒーからのフィードバックでカップしていくのだ。質感や酸味のキャラクター、香りなど、後から迫って大汗を引き出す辛味。この数ヶ月間、ほぼ毎日賄いでカレーを一緒に食べているスタッフは辛抱強い。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

いちご大福

大粒のイチゴと白あんの出会い本日のお差し入れに頂いた湯沢市の「御菓子司 わかさ」さんのいちご大福。香りからしてうっとりする。一口頬張るとジューシーな果汁が広がって優し…

  • 1536 view

前進と後退

「働かないで生きていけないかなー」「無理でしょ?」黒田硫黄 茄子1巻 ランチボックスここ何日か、周りの人と話をしていると学校の卒業式やそれに伴う飲…

  • 670 view

賄いマトンカレー

自画自賛で楽しむのが上達するコツお昼の賄いは楽しみながら作る。レパートリーは少ないがバリエーションは広がってきている。パスタとカレー、お味噌汁、たまにガパ…

  • 441 view

残り香の法則

キッチンに漂う残り香でカレーが食べたくなる。レシピがパラパラと捲られ、食材探しが始まり、スパイスを絞っていく。毎日のようにカレーを作っている。お店で提供し…

  • 445 view

ドンナモンダイカレー

カレー三昧ここしばらくカレー続きで寝ても覚めてもカレーのことを考えている。カレーは面白い。コーヒーに似ていて色々と応用できるのが幸いだ。とりわけ毎日食べて…

  • 470 view

新メニュー!

スパイスカレー10月1日 AM11:00よりcaffe gita yokoteで新メニューのカレーが登場する。横手店でお店を開店してからようやくフードメニュー…

  • 2650 view