人と街
毎日コーヒーや写真やカレーを追いかけたり追われたりしているのだが、ふと自分はどこへ向かうのかと考えることはしばしばある。
自分が育った街に戻ってきて多くの人に支えられて現在を過ごしている。コーヒーの仕事をして出会う人も写真で出会った人もいる。それは今では仲間になったりお客さんだったりと関わり方は様々だ。自分が過ごしている人や街に気持ちを向けると、間を向けると様々な模様が見えてくる。美しい風土や人情、美しいだけではない季節や気質もある。住み慣れてしまえば気にならなくなりいたって普通の日々に変化していく。気が付けば… なんて言えないほど本当はたくさんの変化だってあったはずだ。
毎日に目もくれず自分のことに精を出すことは悪いことではなく、しかし知らずの内に失ってしまうものがあるのだと思う。それが人や街だったりするのかも知れない。自分の住む土地にたくさんの人や景色があって一見するとなにも変わらないように感じるが、少しずつの変化がズレを生むことになったりする。間近で見るだけでなく、遠くから見るだけでもなく、自分の世界を飛び交って接していかないと受動的な世界観のままになってしまう気がする。それがいけないことではないとも思っている。
この風土を、人を加味した街を、どう見ていてどう生きていくのかを考えたりする。人の言葉や行動は気持ちに作用し、人の活気は夢や希望を増やすかも知れない。街にはそういう人が少しでも多い方がいい。景色には思いやりや優しさが必要だと思う。神様には向き合う心を要する。
秋田県には良い風土と人がたくさん在る。