カッピングセミナー Vol.5@caffe gita yokote

  1. COFFEE
  2. 339 view

感覚を言葉に変換する

今日はcaffe gita yokoteにて「カッピングセミナー Vol.5」を開催した。
香りを吸い込んだ時の感覚や口に含んだ時の印象など、自分の感覚を言葉に変換するのは思ったより難しいかも知れない。考え過ぎても面倒になってもなかなか飛び出してこない。出そうで出ないクシャミのようでもどかしさを感じているかも知れない。それでも2時間ほど頑張ってみると様々な表現が飛び出してきて、なるほど!と思うことも多くある。またカッピングする時は浅めのコーヒー豆を使うので酸味を中心に味わうことになる。「酸味」をネガティヴに捉えずに味を構成する上で重要な役割を担っていることを念頭に接することも大切だが、酸っぱいから選ばないという直接的な判断よりもさらに深く理由を探るのが面白いと思う。「なぜ?」ということを見つけるのはなかなか面倒だが、それを知ることでより深く広く受け止められたり、好みをより鮮明に知ることができるようになる。

先ずは香りのチェック。お湯を注ぐ前と、注いだ後の香りを感じること。その時の感覚の変化を楽しんでみること。表面的なものからより深く。

4分後にいよいよ口に含んでみる。まだ熱いので味わいも読み取れないこともあるので、冷めるにしたがって味わいを感じやすくなる。

・熱いときは良かったのに、冷めてくるとフラットに変化してしまった。
・温度が低くなると甘さを感じた。
・液体の温度変化で色々な印象を持つのもスペシャルティコーヒーの面白さ。
・酸質の硬さや柔らかさ。

カッピングを通してコーヒーの奥行きが見えてくる楽しさ。個人の感覚でコーヒーがまた新しく作られていく面白さをとても嬉しく思う時間になった。これからも様々な角度からのセミナーを開催していきたいと考えている。リクエストがあればお気軽にお問い合せください。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

コーヒー、2分後の世界

コーヒー豆をミルで挽く。お湯を注ぐとモコモコと膨れ上がり芳香が立ち昇る。ハンドドリップの面白みはここら辺にあるのかも知れない。エスプレッソは、しっかりとコーヒ…

  • 405 view

考える時間

いつも同じでないことへの理解カップに入ったコーヒーや豆は見た目はなんでも同じように思われていることがまだまだ多いように思う。コンビニやスーパーのコーヒーや、近…

  • 539 view

甘酸っぱい初夏の味わい

春蝉の声午前中は森の中から春蝉の声が響き流れていて、窓を開けていると蜜蜂の羽音が高い音色で通り過ぎていく。時折り野太い低音の熊蜂がホバリングしながら物色していくのをヒ…

  • 206 view

コーヒーと人の声に

NIIGATA COFFEE FESTIVAL@アオーレ長岡3月26日に参加した「NIIGATA COFFEE FESTIVAL」はたくさんのご来場者によりと…

  • 436 view

ホールインワン

思い描くところでパチンと音が鳴るように焙煎が上手く仕上がると嬉しいものだ。そしたらドリップやエスプレッソだって狙いを定めたらもっと素敵なコーヒーの準備ができる…

  • 350 view