珈琲飲んで一息、描かれた世界

  1. TRAVEL
  2. 388 view

持続可能なバランスを

先日撮影で長野へ行ってきた。
秋田はそろそろ冬支度の季節だが、それよりはまだ少し秋っぽさが残る感じだった。
撮影しながら今のこと、過去のこと、色々と思い返していた。

色々あったなと思う。

詰め込んだ経験は未だ外に出すことも出来ずに踠き苦しむ一方で、また新しい扉を開けようともしている。

シャッターを切る前、ファインダー内のフレームに囲まれた風景とシンクロして何かが見えてくる感じがしていた。
まるで声が聞こえてきそうな感覚で迫ってくるのだ。

それが何なのか分からないまま撮影していた。
不思議で、ちょっと怖くて、でも新鮮な感じがした。

生きていたら何かしらあるもの。

人の手で創られてきた街が、または人の手によって衰退して、または再興していくこと。現状から計り知れないアイディアやパワー感を持って動いているものだ。その一人一人がどんな人であるか、どうやって生きているのか、興味深く思う。しかし、他人に無関心であれば幸せにもなりやすいのではないだろうか。また誤解を恐れずに言えば、自分さえ良ければの考え方はその一時の幸せは訪れるのだろう。地域には様々な人が集うのだ。その地域の多様性にどんな形でも貢献していくのだとも思う。

人には役割が必要で、その役割をきちんとこなしている時には仕事は廻るのだ。
人の性格を問わず、そうなれば地域の歯車も動いていくのだろうなと考えていた。

しかし、場所だけで街は面白味が少なないもので、人は人の潤滑油としてあることも必要だ。誰かに人が集うのだ。

やっぱり人の魅力って大切なんだよ。

そういう外と内のバランスが難しいのだろうな。

今でも撮影中に何を感じていたのかは分からない。
戻ってきてから久しぶりにコーヒーを飲んで一息つきながら振り返り考えていると、そんなことを考えていた。

だからどうしたって訳ではなく、難しさってシンプルなものほど難易度高くなるのだと自分なりの独り言よ。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

南阿蘇

南阿蘇鉄道九州は温かいと勝手な思い込みで随分と寒く感じる。秋田のように毎日マイナス気温や吹雪ではないことくらいは知っているけど、聞けばここは大体仙台と同じくらいの気温…

  • 252 view

夏から秋の匂いへ

9月だ。空が変わり、風が変わり、匂いも音も変わってきた。そういう自然を肌で感じられることは、どこか自然と繋がっているようで心地がいい。先日は青森県の佐…

  • 360 view

東京へ行く

今日はお天気あっという間に新緑が鮮やかになり初夏の装いになってきた。緑はモリモリと背丈を伸ばして小鳥のさえずりも賑やかな季節。窓を開けると心地よい風が流れ込んできて気…

  • 214 view

梅雨の神戸

インドネシア・ブラジル会先日に神戸へ行ってきた。梅雨の神戸は出発した秋田よりは涼しかったが湿度高めであったが風が吹いていて心地よかった。伊丹空港からバスで三宮…

  • 470 view

北海道出張③

すっかりとご無沙汰の北海道出張記の続きを書こうかな。7月の前半のこと、既に季節は秋へと進んでいるのだが。野付半島から知床方面へ向かう。途中、標津町…

  • 431 view