ミヤマクワガタ
お店のドアに張り付いてゆっくり動いている。毎年6月中旬くらいにクワガタを見かけているので梅雨前の夏の始まりを感じる。この時期の気候がとても好きで、夜に窓を開けて心地よい涼しい風が入ってくる。そんな中で飲むコーヒーがなかなかいい。今カップの中に入っているのは「ケニア キアンジル」だが焙煎してから数日エイジングをして試している。蜂蜜のような香りとパインのようなジューシーさがある。ただ難点はカップの中に小さな羽虫が落ちてしまい、逃れようと踠いて細かい波紋ができている。この時期の心地よさと引き換えのように虫たちも飛び回っている。耳元で甲高い羽音を振り払いながらカエルの声と、夜に泣いている名前の分からない鳥の声が聞こえる。
桑の実が豊作だ。子供の頃によく食べてTシャツを紫色に汚して怒られた。ほんのり甘くてお酒に浸けると綺麗な色が出るようだ。サクランボは今年は豊作と聞き、そろそろ収穫が始まっているようだが、先月に降雹被害を受けているところもあり心配だ。湯沢店からも近い三関という場所は、サクランボの品質が良いと言われて毎年多くの人たちが買いに来るのでなんとか乗り切って欲しい。
全く色艶やかな季節になってきた。コーヒー豆も力強い香りや味わいの新豆も届くことと思う。