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日本で最も美しい村 季刊誌取材 赤井川村編②

春景色に包まれる

空気は少し湿り気を帯びていて春特有の土の匂いを乗せている。大きなフキノトウが顔を出していて、その味わいを想像しながら清々しく感じる。学生の頃にふきのとうの天ぷらが美味しいとよく聞いていたので食べ方や処理の仕方も知らずに、欲張って大きなフキノトウを5〜6個そのまま衣を付けてエイヤっ!と揚げた。その苦さたるや何処が美味しいのかとハァハァしながら2個目を口にして気絶した方が楽だと思った。そんな思い出を足元に眺めながら何処で撮影したら良いものかと周囲の散策を始める。

インタビュー最中に親近感を感じたり、なるほどと感心してみたりと学ぶことは少なくない。和やかな雰囲気のまま撮影の時間になった。ちょうど日差しは雲に遮られていたので立ち話をしながらお天道様待ちをする。光が降り注ぐと周囲は一変する。人の表情、瞳の表情は観察すると面白い。

逆光での撮影は眩しいが優しい光に包まれた雰囲気で欲張ってしまう。

寂れた景色が人の面影を残している。

気温が一気に下がり寒くなる。空気は澄んでいて光がなんとも美しく舞い降りてきた。

生活の中に食い込んでいく各々の想いが仕事を作っている。それが人を繋ぎ、集めて、声になりまた人に届いていく。それは簡単には成し得ないことだ。信念を持ち自分を信じている人が手にしたものだろうと思う。

夕食に八角の塩焼きを。お腹もペコペコで手頃なお値段の夕食を楽しめた。

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