前進と後退

  1. DIARY
  2. 736 view

「働かないで生きていけないかなー」
「無理でしょ?」

黒田硫黄 茄子1巻 ランチボックス

ここ何日か、周りの人と話をしていると
学校の卒業式やそれに伴う飲み会などで忙しいようだった。
卒業した学生(特に高校生)は新しい生活への期待で嬉々としたり、反対に鬱々としている人もいるのかな。
記憶が怪しいのであまり覚えていないのだけど、今日は20歳前後の頃に起こった事を沢山思い出した。
その頃は浪人時代と学生時代で私はモラトリアム真っ只中。全てを先延ばしにしていた。
やることといえば、覚えたての新しい音楽を聴き、友人に楽器の弾き方を教えてもらったり、公園でキャッチボールや鳩の相手をしてみたり、なんとも長閑で能天気だった。
その一方で自分の進む道もわからず、漠然と心の中に不安を感じながら、なんとなく息をして暮らしているだけだった。
進む道なんてないのか、と気づいたのは随分後のことだった。
ただただ周りに甘えていただけなので、思い出すと今でも情けなく、恥ずかしい気持ちになってしょうがない。
過去はどうしても美化してしまう。懐かしむのは甘く、苦い思い出も楽しい時間だ。浸ってはいられないけど。
もうあの頃と同じ空気を吸うことはできないし、思い描いていたものとは全く違うものになってしまったけど、今は今で楽しいものだとレモンサワーと焼き鳥を前にして思う。

冒頭の文は私の好きな漫画のセリフ。
若き失業者、国重さんと有野くんがお弁当を持って、河原でキャッチボールをする話だ。最高だ。

【かしらや】
所在地: 〒013-0027 秋田県横手市平城町5−24
電話: 0182-33-2417

関連記事

春の匂い

面白さと難しさは共生している先日春先の東京へ行ってきた。雪解けがぐんと進んで土や木々の芽などの動きも活発になってそれらが混ざり春の匂いが増している。春の匂…

  • 261 view

夕方に春が待ち遠しい

数日前の夕方は久しぶりに綺麗に晴れて眩しい光を浴びることができた。この季節、日光の温かさはストーブよりも逞しく室内を温めるから好きだ。春が近づくのはなんとも嬉しい気持ちに…

  • 288 view

小さな感触

一歩踏みしめるほんの小さな目標でも達成できたことによって嬉しさは桁違いに倍増する。「目標」はそんな効果もある。本日はそういう日だった。それが日ごと月ごとに…

  • 225 view

桜が咲きましたよ

りんご畑の消毒の音と山里の桜数日前から陽気なお天気で、思わず半袖になってしまいそうな気温がとても良かった。しかし昨日から薄曇りの小雨模様になり気温は低…

  • 448 view

月に照らされると見えてくるものたち

静かな夜エアコンは数日前から切っている。日差しも鈍く天気は残暑といった雰囲気もない。夏から秋へと季節は移ろいでいて近所のサクランボの葉っぱは黄色になり落ち…

  • 1292 view

薔薇が咲いた

お店の玄関先に植えた小さな花の薔薇が今年はたくさん花芽を付けていたので数日の間はソワソワしている。困ったことに伸びてきた新芽はことごとく萎れてしまって、原因は…

  • 397 view