コーヒーの香りで旅気分

  1. DIARY
  2. 300 view

香りで思い出す景色

いざ生産国へ行くとなると緊張気味になる。どんなところでコーヒーが育っているのか、どんなコーヒーが待っているのか楽しみでならないのだが。しかし、トラブルはない方が良いので色々と心配もある。行ってしまえば楽しく過ごすのだが、行くまでの道中や就寝前には不安を抱えたりするナイーブな質だ。

長時間のフライトは映画を眺めて何とかなると思っていたが思いの外退屈する。機内食が割と楽しみになった。トイレへ行く時にストレッチするのが気持ち良くリフレッシュされる。機内から眺める月や星が煌々と光っているのを見ると日本が恋しくなる。飛行機の窓に霜が張り付いている。

空港に降り立ち外気に触れると異国の香りがする。聞きなれないスペイン語のテンポ良さが心地よい。割と荒い運転。野良犬多し。インコが電線に止まっている。艶やかな花。トロピカルフルーツ天国。

カップの中から立ち上る香りを吸い込むと頭の中ではスライドショーが流れる。その時の会話や気温湿度、スコールの激しさやこれは無理!という食事があったり、香りにはたくさんの景色が詰まっているのだと思う。コーヒーの隅々まで自分が関与しているかのように思えてくる。

恐るべしコーヒーだ。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

田圃の中で考えたクリエイティビティ

新しいものを生む想像力男鹿市五里合にある「こおひい工房 珈音」さんの田んぼで稲刈りをしてきた。6月下旬から7月下旬の頃に「蛍カフェ」のコラボレーション…

  • 400 view

散歩道を歩く音

目の奥に潜む美面白い話なんてものは早々に見当たらないので今日はこのままパソコンを閉じてしまおう、なんて思いながらもかれこれ2時間ほど経った。できることなら毎日記事…

  • 439 view

紛れこむものの作用

カエルの合唱が風に乗って聞こえてくる。そろそろ田圃に水が入る季節だと知れる。こういう里山の田舎では自然からたくさんの便りがある。今年も「アカショウビン」が来て…

  • 346 view

月に照らされると見えてくるものたち

静かな夜エアコンは数日前から切っている。日差しも鈍く天気は残暑といった雰囲気もない。夏から秋へと季節は移ろいでいて近所のサクランボの葉っぱは黄色になり落ち…

  • 1421 view

早くも秋の夜長の雰囲気のコーヒー

夏から秋へ季節の移り変わりは微妙なニュアンスが大切で、ここからキッパリと線を引かれると困惑する。先日に全国花火競技大会が大仙市で開催されたが、2度の大雨に…

  • 382 view

磨くということ

技術を磨くことと自分を磨くこと焙煎で思うようにいかず悩ましい日々を過ごしていた頃があった。もちろん今だって上手く出来ないこともある。しかし今思えば、技術と…

  • 227 view