甘酸っぱい初夏の味わい

  1. COFFEE
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春蝉の声

午前中は森の中から春蝉の声が響き流れていて、窓を開けていると蜜蜂の羽音が高い音色で通り過ぎていく。時折り野太い低音の熊蜂がホバリングしながら物色していくのをヒヤヒヤしながら見つめたりと、全く初夏の雰囲気だ。コーヒー豆もそろそろ新豆が届く予定で今週末にはインドネシアとブラジルから届く。風味がすっぽりと収まったカップからは香りが花のように溢れてきて綺麗な味わいを感じる。これから気温が高くなると残念ながらコーヒーの需要が少し下がってしまう。冷たいコーヒーにして飲まれる方も多いと思う。

最近これでもかというくらい浅めに焙煎した。綺麗な酸と鮮烈な酸を感じる。これは新鮮な出会いだが万人に好まれる味わいとは違う。しかし、お砂糖を少し多めに使いしっかり溶かして飲むと果物の甘酸っぱさに変化する。お砂糖を入れることにネガティヴさを感じる方はなかなか少なくないと思うがぜひ試してほしい。まるでこれから収穫される「さくらんぼ」を感じさせる甘酸っぱさなのだ。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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