大晦日

  1. DIARY
  2. 431 view

そうそう忙しくないのに、追われていたことに気付くと大晦日だ。
先週の大雪では毎日除雪に追われて仕事も後回しにな李、今朝も昨日からの雪に呑み込まれている。年末の慌ただしさも若干掻き消されているように感じる。

今年は振り返ることが多かった。
コロナ禍で思うように動けないと、何かのせいにしていたこともあったけれど、夏を過ぎて少し涼しくなった頃からは落ち着いて考えるようになった。

今までに感じることがなかった期間でもあって、「何と向き合うのか」や「今まではどう向き合ってきたのか」を少し知ることができたこと、そして当たり前の中にあった「曖昧さ」に気付かされた。

曖昧さに包まれていると楽で良かった。
時には緩衝材になり、また決断を鈍らせる要因にもなったし、全ては自分の中にも逃げ道はたくさんあったわけだ。

そんなことをつらつらと考えている時に自分の中心にあるコアに熱量を感じることもできて少しホッとしたのを覚えている。
何と言うか子供のころに抱いていた夢を撫でられた気分だった。
それらを懐かしむのか、気持ちを引き締めるのか。

知らぬ間に自己否定していることもあったのだと反省した。

今年は予定していた出張のほとんどは中止となり、どこか気持ちまでもが凍結された気分だった。
固く凍った塊をどう融かしていくのかを知る術もなく感じていた。

しかし、この長い期間のおかげで小さな自分を解体してみると色々と思い起こされまだまだ絞れることを知ると勇気も湧いてくるものだった。行動も思考も止めてはいけないなと、自分自身に再度刷り込んだ。

ともあれ、ここまで色々と大変な思いをしているのは自分だけではない。
毎日多くの人に支えられて大晦日を迎えている。
振り返れば、今年も良き年だったのではないかと感じている。

本年もたくさんのご愛顧を頂き心より御礼申し上げます。
どうぞ来年もよろしくお願い致します。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

夕焼け小焼け

空が桃色になる「夕焼け小焼け」の「小焼け」は北原白秋の造語だった可能性があると何かで読んだのを思い出した。写真では桃色と紫が強く写し出されたが、本当は…

  • 912 view

今日春蝉が鳴いた

森の奥の方から聞こえてきた。シャンシャンと響く声を聞いて何やら落ち着かなくなってきた。春蝉が鳴き始める頃、窓を開けると心地よいそよ風が流れ込み、緑がキラキラと…

  • 372 view

考える時間

いつも同じでないことへの理解カップに入ったコーヒーや豆は見た目はなんでも同じように思われていることがまだまだ多いように思う。コンビニやスーパーのコーヒーや、近…

  • 534 view

吹く風

風は色々な香りを運んできてくれる4月に集中していた出張も無事に終えて戻ると秋田は梅や桜は満開のようだ。北海道では久しぶりの友人たちに囲まれ色々と刺激をもらった。学…

  • 385 view

言い訳の作られ方

煮詰まった。頭の中で描いては紙に書き出しを繰り返していた。書いているノートの上に子猫にしては大きくなったピノが寝そべったままノートを覆い尽くすほど伸びてこちら…

  • 439 view

外に出て飲むコーヒーが最高の季節だ

自分で飲むコーヒーは良い意味で適当に飲みたいと思うコーヒー豆をきっちり計って少し粗めに挽いてみる。挽き目はお好みでいい。今日はさらりと口溶けが良く軽や…

  • 350 view