スペシャルティコーヒーの再現性を高める

  1. COFFEE
  2. 792 view

ポテンシャルを引き出すには様々な角度から観察をすることだ。
しかし、余すことなく引き出すのは少し考えてしまう。全て出し切ってしまえば余計なものまで出てきてしまう恐れがあるから躊躇してしまう。だからこそ素材を知るのと、何を使うのか、最適な抽出方法とポテンシャルへの焦点を定めることだ。つまり、コーヒーの話だ。

今日はエスプレッソのメッシュ(挽き目)合わせの最中にコーヒーの底力を感じた。追い込んでギリギリまで詰めていくと見えてくる美しいバランスが現れる。あるところから途端にジューシーな酸味が突出し、輪郭がはっきりと浮かび上がってくる。香りに厚みが生まれて、ザラついた舌触りは滑らかに変化する。突然目の前に現れる絶景といった感覚で、久しぶりに感じる好敵手といった感じだ。豆の持つポテンシャルを感じずにはいられなかったからこそ、ストイックになれたのは云うまでもなかった。生産者に敬意を払いたい。

良質の素材を扱うのは基本だが、そのポテンシャルをいかにカップの中へ再現していくかはシビアに向き合う必要がある。それが飲み手へ伝わったようであれば喜びは一入である。毎回同じようにはできないのは色々な要素が絡み難しいことだが、うまくできなくても冷静になり動じない姿勢で可能な限りのコントロールを心掛けたいものだ。それが毎回のコーヒー作りになっている。

お店に来られた際にはお気軽になんでも聞いて欲しい。
もしかしたらもっとコーヒーが面白くなるかも知れないよ。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

カッピングスプーン

コーヒー豆を知ること仕事柄コーヒー豆について色々と聞かれることが多い。香りや味わいはもちろん、栽培のことや精製方法や生産地でのこと、また技術的なことも然り、色…

  • 830 view

遠い国でのこと

農園に響く生き物の声朝早くに目が醒めてゲストハウスから一歩踏み出せばそこにはコーヒーの木々がたくさん育っている。農園は夜明け前に降った雨によってしっと…

  • 274 view

コーヒーに触れる

スペシャルティコーヒーの楽しさ日本を飛び出して外国へ行く。それは遊びでも仕事でも知らないこと知る近道だ。知れば知るほどに、行けば行くほどに世界は広くなって…

  • 378 view

6月1日

先月末から春ゼミとホトトギスが鳴き始めた。今年はまだアカショウビンは見かけていないけれど、来ないのかなと少し寂しい気持ちでいる。あの澄んで綺麗に響くこだまのような…

  • 424 view