すっかりとご無沙汰の北海道出張記の続きを書こうかな。
7月の前半のこと、既に季節は秋へと進んでいるのだが。
野付半島から知床方面へ向かう。
途中、標津町で定食を食べたが大変美味しくて驚いた。久しぶりに属した北海の幸には目を丸くした。単にホタテのお刺身が付いてきたのだが、これほど美味しかったのかと感心しきりだった。定食ですっかりと気を良くしたまま、雨が降る様子を気にしながら羅臼に着いた。そのまま行き止まりまで進もうと懐かしい景色を眺めながら走った。行き止まりの相泊でUターンしながら、ここから知床岬へ歩いたり、漁船をヒッチハイクしたりしたなと懐かしい思いになる。
知床横断道路ではヒグマが出てきた。
十数年前に比べるとヒグマも見やすいようだが、どこか観光客慣れしている様子。しかし、堂々たる勇姿は時間を忘れて見入ってしまう。
知床は思い入れのある土地だ。
初めてシーカヤックに乗ってヒグマを探しにいったことや、滝の上に生えている木に捕まって懸垂したりと思い返すとゾッとすることばかり多いのだが、自分を成長させてくれたとても深いところだ。あれから結構な時間は経ったが今でもあの頃の経験が自分を支えてくれるのだ。
この日は斜里町に泊まることにした。