吟味する
素材の持ち味を知ること。
それに尽きるところだが、それを知ろうとすると多方向からのアプローチは必要だ。カッピングから始まり、ドリップで抽出時間や温度、粒度を変えたり、エスプレッソを何度も試したりしている内に輪郭が見えてくる。面白さや取り除きたい味わいなど、それがもともと素材に含まれていたものなのか、焙煎や抽出で出されてしまったものなのかを判断していく。些細な違和感の増減を頼りに進んでいくのだ。
目先の花やかさだけを追いかけてばかりいると、どこかしっくりとしないことがある。見るべきはもっと内部のものだ。
人によって様々な検証の仕方があり、これでないといけないといううことはないのでお好きなように素材に向き合ったらいいと思う。自分の安定感のある検証手順を作り上げたらいい訳だがなかなか地道な作業だ。
そうこうしている内にコーヒーの持つ面白さや、難しい側面を見つけることができる。
つまるところ何度もなんども、味見を繰り返していくのが自分のやり方として身に付いてしまっている。ただ、あまり主観的にならずに距離を開けたりしながら向き合っていくことで抽出と味わいのバランス感覚が理解できるような気がしている。
ここ数日のエスプレッソは甘酸っぱい感じでとても飲み心地が良い。
飲まれた方の評価も良っかたことが何より嬉しかった。
お店の向かいの桜
湯沢店の窓から見える桜の木はようやく花が咲き始めた。
他は散ってしまったが、毎年この窓から見える桜の木だけは遅い。
見頃は来週あたりかな。
今日は1日暖かな日で、気づけば周辺は緑がモリモリと生い茂り山菜が取り放題だ。
暖かな春は気持ちが良い。
GWはそろそろ終盤。
移動の際はどうかお気を付けて。
それではまた。