夜空に白い渡り鳥が鳴く

  1. DIARY
  2. 1362 view

食べ尽くすのではなく、食べ歩きをするということ

11月になった。
朝晩の冷え込みが増してきた。そろそろ薄氷が張るのかどうなのか、里では紅葉も見頃になった。
午後15時過ぎれば陽が低く差し込み影が伸びている。
夜になると満点の星空に白鳥の声が響いている。冬支度の季節だ。

それはそうと「渡り鳥」は「渡り」よってエネルギーの消耗を節約しているとある記事で読んだ。
要するに「食べものを得るのに必要なエネルギーと、食べものから得られるエネルギーのバランスを効率よくするため」ということらしい。
それは同じ地域にいることで他種間との食物の取り合いを避けることで、寒冷な地域へ渡り、その競い合いから逃れるというのだ。

これはコンピューターでシミュレートした予測であるようだが、なるほど自然界は生存するベクトルが成り立っているのだ。皆で取り合う競争を避けることは翌年の飛来のためになっている。皆で仲良く分け合って食べているというよりは、争いごとを避けているのか、食べ物の豊富な場所へ行くだけのことなのか、何れにせよ生存本能が身についているものだと感心してしまう。

人の世界はどうだ。
押し合いへし合い、騙し騙され…

それだけの辛辣な世界ではないが、これに習ってみるのもいいかも知れない。
人口の少ない地域には、そこに見合った世界があり「活気」が沸いていたに違いない。そこで育まれた多くの人たちもいたはず。過去に見る景色は今はほとんど見えないのだろう。

地域の身の丈にあった発展というと消極的かまたは否定的に聞こえるかも知れないが、妙なバランスの崩れ方は大切な何かを追いやってしまう可能性がある。

渡り鳥のようにはいかないのだ。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

春よ来い

いつの間にか2月になっていたなんて言わない。年末からの大雪でどこもかしこも雪に埋もれてしまった感じの、記録的な、これぞ雪国といった風景の中での暮らしを振り返っ…

  • 457 view

もし子猫になった場合

足元に蜂が落ちていた。もう息絶え絶えに動かなくなっていて、ツンツンとしても微かに触覚が動いたような気がするくらいだった。ここで絶えるのも不憫と思い窓の外へ運び出す…

  • 311 view

秋田で田舎暮らしとコーヒー

私の住む秋田県湯沢市は人口約4万7千人ほどの小さな街だ。コーヒー屋を開業して15年が経った。今でこそスペシャルティコーヒーを知る人は多くなってきたが、当時はそ…

  • 1405 view

5周年

川の流れは美しく今日は会社創立5周年だった。長いようで早く、早いようで長く感じることもあった。個人事業主の時から実に多くの人に支えられてここまで来れたと思っている…

  • 482 view

季節は巡り秋

虫の音が響く夜と潮騒夏が過ぎて秋がやってきた。夏は酷暑だった。夏の甲子園は103年ぶりの決勝進出だった。しかし決勝戦では大阪桐蔭に敗れてしまっ…

  • 428 view