枯れて咲く紫陽花

  1. DIARY
  2. 321 view

枯れて色濃く

きれいに咲いているのも好きだが枯れていく様も悪くない。
瑞々しい色が退色していってカラカラに乾くと、それまでにない存在感が出てくるドライフラワーに惹かれる。生物にとって水は生命線なのに体内の代謝というのか循環と言えばいいのか、それが止まると水が悪さをしてしまうのは皮肉なことだ。水は動いていないと生きていけないのだろう。

乾いた色の濃さや香りや形が、それまでの表情を全て露わにしているようで美しいのだ。美しさはどちらにも平等にあって、醜さの対比としてあるよりも決して排他的な形容ではないのだと思う。どこにどんな状態にあっても美しさと醜さは纏ったものでありそれを拾い上げる側の視点で拾われることのように思う。

水の流れる清らかな綺麗さ、止まってしまい腐敗する様、どちらもある者にとっては美しき世界があるのだと思う。もう、話がどこへ行くのか分からないのでここら辺でしめておこう。ただ、紫陽花の枯れた色が夕刻の光にぼんやり光って見えるので気になったに過ぎない。頭に浮かんだキーワードが、枯れる、色、水、腐敗、綺麗さ、感受性豊かな季節になった。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

吹く風

風は色々な香りを運んできてくれる4月に集中していた出張も無事に終えて戻ると秋田は梅や桜は満開のようだ。北海道では久しぶりの友人たちに囲まれ色々と刺激をもらった。学…

  • 404 view

ある日の森

クマがやって来た早いもので9月も終わりかけになった。8月の暑さはお盆前からの長雨で穏やかになって夏は急に大人しくなっていった。それでも時折の晴れ間にはミンミン…

  • 482 view

桜はもう

コーヒーと恋愛春になるとなんとなく口ずさんでしまう歌がある。サニーデイ・サービスの『東京』というアルバムは1996年に発表された。もう21年前になるけれど…

  • 493 view

紛れこむものの作用

カエルの合唱が風に乗って聞こえてくる。そろそろ田圃に水が入る季節だと知れる。こういう里山の田舎では自然からたくさんの便りがある。今年も「アカショウビン」が来て…

  • 347 view

携帯電話から解放された日

とにかく不便を感じる違和感ギリギリで新幹線に飛び乗り座席に座り一仕事しようとしたら携帯がうまく繋がらない。アレもコレも移動中に済ませようと車の運転中に段取りを考えてい…

  • 572 view

台風18号

風の音が響く台風18号の影響で風が轟々と鳴り響いている。時折突風が吹きトタンの隙間に風が入るとバンバンと大きな音を立てている。雨はまだ小ぶりだが横から降ってく…

  • 204 view