日本で最も美しい村 季刊誌取材 吉野町編③

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吉野町てくてく歩き

朝、編集長ジュリアーノさんの声で目覚める。
また寝過ごしてしまった。しっかり寝たつもりで5時前に目が覚めてまた寝たらこの有様だ。反省。

取材開始前に前日に話に出ていた大人気店の「こばし」のヤキモチを受け取りに行く。町長が売り切れ前に手配してくれていたのだった。香ばしい香りが車内に充満し、そりゃもうご満悦ですよ。よもぎのしっかりとした香りと甘さ控えめの餡がたっぷりと包み込まれたヤキモチをほうばりながら景色を眺める。

川沿いを歩く。
桜は散っていたが春の陽射しが心地よい。キラキラの川面を眺めながら細い路地が入り組んだ町並みをどう歩くか考えていた。

和紙作りを取材。
紙漉きは見れなかったが原料の下準備を見せてくれた。細やかな下処理が何事も大切なものだと改めて思う。

コンフィチュール作家さんを取材。
こちらも大人気の「ナラヤマソウ」で昼食。随所にコンフィチュールを取り入れたお料理が美味しい。

じっくりと細かい道を歩いていく。石垣にサボテンが生えているのが珍しかったり、犬が出てきて吠えられたり、猫の後をつけてみる。道路沿いに流れる小川には小魚が沢山泳いでいた。人が暮らす用になり風景が生まれていく。それは時間とともに変化を遂げているものだ。人口減少に伴い、より過疎化になる一方で深刻な問題になっている。しかし、人口減少ばかりを嘆いていても何も始まらない。今ここでどう生きていくのか、どうしていくのかをしっかりと見据えることが必要だ。

夕方に吉野山に戻り取材する。
夜桜を眺めにきている人たちもいる。月がぼんやりと光っていて桜を照らしているのは綺麗だった。
やはり夜になるとまだまだ寒い季節だなと体を温めようと自然と早足になる。

他人事と自分事、街をてくてく歩きながら考えていた。観光は他人事だから楽しく感じやすいのかも知れない、そこに住むという自分事になると途端に窮屈さや厳しさを受けやすくなる。それはどこへ行っても変わらないのだろうな。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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