日本で最も美しい村 季刊誌取材 吉野町編③

  1. PHOTO&DESIGN
  2. 73 view

吉野町てくてく歩き

朝、編集長ジュリアーノさんの声で目覚める。
また寝過ごしてしまった。しっかり寝たつもりで5時前に目が覚めてまた寝たらこの有様だ。反省。

取材開始前に前日に話に出ていた大人気店の「こばし」のヤキモチを受け取りに行く。町長が売り切れ前に手配してくれていたのだった。香ばしい香りが車内に充満し、そりゃもうご満悦ですよ。よもぎのしっかりとした香りと甘さ控えめの餡がたっぷりと包み込まれたヤキモチをほうばりながら景色を眺める。

川沿いを歩く。
桜は散っていたが春の陽射しが心地よい。キラキラの川面を眺めながら細い路地が入り組んだ町並みをどう歩くか考えていた。

和紙作りを取材。
紙漉きは見れなかったが原料の下準備を見せてくれた。細やかな下処理が何事も大切なものだと改めて思う。

コンフィチュール作家さんを取材。
こちらも大人気の「ナラヤマソウ」で昼食。随所にコンフィチュールを取り入れたお料理が美味しい。

じっくりと細かい道を歩いていく。石垣にサボテンが生えているのが珍しかったり、犬が出てきて吠えられたり、猫の後をつけてみる。道路沿いに流れる小川には小魚が沢山泳いでいた。人が暮らす用になり風景が生まれていく。それは時間とともに変化を遂げているものだ。人口減少に伴い、より過疎化になる一方で深刻な問題になっている。しかし、人口減少ばかりを嘆いていても何も始まらない。今ここでどう生きていくのか、どうしていくのかをしっかりと見据えることが必要だ。

夕方に吉野山に戻り取材する。
夜桜を眺めにきている人たちもいる。月がぼんやりと光っていて桜を照らしているのは綺麗だった。
やはり夜になるとまだまだ寒い季節だなと体を温めようと自然と早足になる。

他人事と自分事、街をてくてく歩きながら考えていた。観光は他人事だから楽しく感じやすいのかも知れない、そこに住むという自分事になると途端に窮屈さや厳しさを受けやすくなる。それはどこへ行っても変わらないのだろうな。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

夏から秋の匂いへ

9月だ。空が変わり、風が変わり、匂いも音も変わってきた。そういう自然を肌で感じられることは、どこか自然と繋がっているようで心地がいい。先日は青森県の佐…

  • 126 view

出張で@長野県

日本で最も美しい村 季刊誌取材昨日の夕方に出発して夜の24時頃に長野駅までやって来た。明日からというか本日から「日本で最も美しい村」連合の季刊誌取材があるのだ…

  • 193 view

南阿蘇

南阿蘇鉄道九州は温かいと勝手な思い込みで随分と寒く感じる。秋田のように毎日マイナス気温や吹雪ではないことくらいは知っているけど、聞けばここは大体仙台と同じくらいの気温…

  • 32 view

日本の豊かさ、世界の広さ

コーヒーと触れた良い機会先程、日本へ戻って来た。なかなかの課題を積み上げて考え始めてはイメージ創りを繰り返している。機内では少しお酒を頂きながら思い描いて…

  • 15 view

出張先で知ること

何を知るのかは自分次第目の前に広がっている、もしくは迫ってくることなど、どれを拾い上げていくかで何かが決まり動いていくのだ。ご当地の味わいの蓋を開けた時に香る…

  • 24 view