日本で最も美しい村 季刊誌取材 十津川村編

  1. PHOTO&DESIGN
  2. 589 view

書くのが遅過ぎたなと反省はしている。
今回はざっくりと短く書くので悪しからず。

7月中旬の日本で最も美しい村連合季刊誌取材で奈良県吉野郡十津川村へ訪れた。
その前日まで北海道別海町でコーヒーのワークショップをしていたのだ。別海町の広々とした風景から一変し、十津川村は紀伊山地の深い山々に囲まれてまるで要塞のように思えた。夏の湿った空気と熱気を吸い込みながら取材は進んでいく。

人の声に耳を傾け、その想いを自分なりに考えていく内に、そこにはシンプルにこの地で暮らす姿となって現れる。
写真に収めていく行為が自分にとってそういうことなのかと、それも一つの理由になっている。

人が暮らす姿が好きでよく観察してしまう。
好きなように生きていけるならそれもいい。しかし、そうでない場合も、その為にやらねばならないことが多いのは苦しさを伴う。そこを面白く変えていく思考回路に興味が湧いてくるのだ。辛く険しくともどうにかして喜びや楽しみへ昇華していくのか、これがとても勉強になる。

生き様とは美しいの一言だけではは片付けられないほど重みがあるものだ。
そこに向き合ってなお考え苦しむ時もあれば、諦めてしまうことも少なくない。どんな時も自分を楽しみ、時には鞭を打って楽しませが、周囲を巻き込み楽しい領域が生まれてくるのかも知れない。そういう人たちの姿は光っている。

取材へ向かえばそう思うことが多い。
過ごし易さが来るまで待つのか、自分たちで創っていくのか。どこへいても、どこへ行っても割と同じなのだ。

人からもらったものなどいつしか飽きるか、苦言を漏らす羽目になる。
楽園は自分で創り上げていくものなのだ。

さて、明日から出張だ。目一杯楽しんでこよう。

それではまた。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

北海道出張④

朝は風が何かにぶつかる音で目覚めた。時計は6時前で天候が崩れそうな空模様だった。斜里町で宿泊だったので、ここに住む友人のことが気になっていたが前日夜は遅かった…

  • 356 view

四国視察

徳島県神山町今回の出張は『秋田県少子化 子育て支援プロジェクト』の視察で四国へ出かけてきた。梅雨明け前の秋田から夏空に迎えられての視察だった。徳島県神山町では…

  • 298 view

インドネシア渡航記 2016

ワハナ農園へ2015年2月インドネシアへ出発。秋田空港から関西国際空港へ飛び、関空からシンガポールへ向かう。マイルが貯まっていたのでビジネスへアップグレードした。快適…

  • 314 view

珈琲飲んで一息、描かれた世界

持続可能なバランスを先日撮影で長野へ行ってきた。秋田はそろそろ冬支度の季節だが、それよりはまだ少し秋っぽさが残る感じだった。撮影しながら今のこと、過去のこと、…

  • 418 view

温泉旅館@長野県

真っ直ぐな気持ちと複雑な道のり台風の影響もあったが無事に合流できた。雨風が強くなったり青空が見えたりと天気は目紛しく変化しながらいつの間にか静かな夜になっ…

  • 285 view