雪降る夜、コーヒーと石焼き芋

  1. DIARY
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甘い香りは共通点だが

こだわり抜いたものではなく、ごく普通の石焼き芋とコーヒーを両手に持って窓の外を眺めながらもぐもぐしている時に「甘い香りはどちらもあるけど、コーヒーは苦くてお芋は甘い」とオチの付かない思いが過って行った。何か閃きがこの後にフラッシュを浴びるが如く迫ってくるのかと思いきや、全く何も出てこなかった。一人ですべった感は否めない。寂しい。

今夜は細かい雪がサラサラと降っていて寒い。深入りのマンデリンは甘苦な感じで余韻を残し、もう一口飲みたいと思うところでなくなってしまった。甘い羊羹のような食感のお芋は冷めてしまってもしっかり甘い。皮が香ばしく焼けているのが割と好みかも知れない。

他愛のない10分程度のコーヒーと石焼き芋の時間に少しだけホッとした。
それにしても夕方から雪はずっと降っている。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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