日本で最も美しい村 季刊誌取材 小値賀町編③

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天候は回復の見込み、風強し

早朝に目覚めて慌てて部屋のカーテンを開ける。
前日まで低く垂れ込んでいた雲はないが風がめっぽう強く、町内放送で連絡船の欠航のアナウンスが流れていた。こうなると島の生活物資や漁業、仕事への影響が出てくるだろう。

島の生活は自然環境と共生しているのだ。

この日は学芸員の方に世界遺産認定のお話を聞きに出かけた。
小値賀町から船で約30分のところにある野崎島は「潜伏キリシタン」の歴史がある。かつて有人だった島は現在では無人島となり、観光地となってはいるが独特の世界を感じるところだ。その背景をじっくり聞かせて頂いた。

島内の街並みを見学した。
古い酒屋造りを修復して今もなお、古き良き佇まいを保存している。

路地に入り込むと石垣にも時間を感じる。

生活と歴史が溶け込むような雰囲気がある。路地好きには堪らない。

島内での宿泊でお世話になっている「島宿御縁」さんの取材。
一度島を飛び出して海外留学を経て地元で宿を経営されている。島から外国への呼び込みにより諸外国から訪れている。

この辺りのボス猫。可愛い。

昼食は「あご出汁 ちゃんぽん」
大盛りにしてペロリと頂いた。美味しい!

昼食後、ゆっくり歩きながら「おぢかアイランドツーリズム」のある漁港へ行き取材。
港内でも白波の立つ強風。時折吹き付ける突風で飛ばされそうになる。

島の観光や民泊の斡旋、取材対応と忙しく動きがある。
訪れた旅行者に親身に対応する姿は島への愛着を感じる。

楽しみ方

旅先でも、日常であっても楽しみ方には様々なスタイルがある。
新しい自分との出会いは、ある意味では変えがたい経験になることと思う。
目的意識が高くないといけないことではなく、目の前の状況や周囲の環境を受け止めることで見えてくる世界があると思う。

様々な生き方があってこそ多様性が生まれていくのだ。

強い風に真正面から吹かれながら色々と考えた。先ほどまで、天気が良ければ綺麗な写真が撮れたのにって下を向いていたのだが、美しさはそんなものでは吹き飛ばされることはない。そう思えるようになれて良かった。

取材後は島内を少し回る予定だ。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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