桜の木のしたで

  1. DIARY
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どうして片方の靴は違うもの履いているのかと気になったので勇気を出して聞いてみた。
少し間をおいて「踏んずけてしまって…」と返答があった。

どうしようもないことだってあるんだ。そんな時だってあるんだよ。
全く他愛のない言葉が頭を過ぎったが飲み込んで「どうだった?、サイズ感は?」と、ジェスチャーしながら更に問いかけ、小さく哀れみ返事を待ってみる。じわじわと込み上げてくる笑いをねじ伏せ、また店長の履いている靴を眺めた。

そんな西日が綺麗な夕暮れだった。
きっと彼には幸運が舞い込むに違いない。

そう願っている。

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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