ブラジルで見た黄色い小鳥

  1. COFFEE
  2. 156 view

甘酸っぱくジューシーなブラジルが飲みたくて焙煎する前に色々と考えた。
考えてばかりでも辿り着けないからと焙煎機に火を入れる。暖気運転している間に生豆をじっと見ていると、ブラジルで見た黄色い小鳥を思い出してしまった。

あの子はとても小さくてチョンチョンと飛び跳ねて近くまで来ては逃げていった。
前方では農園のことなどを色々と話している最中だったが、後ろでは黄色い小鳥が近づいては逃げるを繰り返していたから気が気ではない。どうしようもなく可愛いのだ。なぜ逃げる。そっと振り向くと飛び立つ姿勢でこちらを見ている。赤土を巻き上げながら乾いた熱風が走り抜けていっても、やっぱりあの子はそのまま日陰でこちらを見ていた。

そしてもう1羽がやってきたが、今度は少々青みがかっていて地味な感じの小鳥がその近くで飛び回っている。なんだかちょっと黄色い小鳥を取られた気分で寂しかった。

焙煎前の味わいのイメージは完全に黄色い小鳥に奪われた。
おかげで焙煎後の味見はほのぼのとして軽快な飲み心地となった。
コーヒーばかりを見ていたら世界は小さくなってしまう、もっと広大な世界へ飛び出さないと。

それではまた。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

記事一覧

関連記事

コーヒー、2分後の世界

コーヒー豆をミルで挽く。お湯を注ぐとモコモコと膨れ上がり芳香が立ち昇る。ハンドドリップの面白みはここら辺にあるのかも知れない。エスプレッソは、しっかりとコーヒ…

  • 142 view

爽快コールドブリュー

27度の夏日だった。そろそろ水出しコーヒーを仕込もうかなと思わせ振りなお天気だった。「水出しコーヒー」というのは近年では「コールドブリュー」などと呼ばれたりしてい…

  • 142 view

桜はもう

コーヒーと恋愛春になるとなんとなく口ずさんでしまう歌がある。サニーデイ・サービスの『東京』というアルバムは1996年に発表された。もう21年前になるけれど…

  • 107 view

早くも秋の夜長の雰囲気のコーヒー

夏から秋へ季節の移り変わりは微妙なニュアンスが大切で、ここからキッパリと線を引かれると困惑する。先日に全国花火競技大会が大仙市で開催されたが、2度の大雨に…

  • 125 view

考える時間

いつも同じでないことへの理解カップに入ったコーヒーや豆は見た目はなんでも同じように思われていることがまだまだ多いように思う。コンビニやスーパーのコーヒーや、近…

  • 145 view

ブラジル新入荷

Fazenda Recreio イエローブルボン亜種今回新しく入荷したコーヒー豆は「ヘクレイオ農園 パルプドナチュラル」です。今まで取り扱っていた「アルトアレグレ農園…

  • 61 view