日本で最も美しい村 季刊誌取材 高森町編④

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あか牛

良いテンポで取材が進んでいくのは気持ちがいい。インタビュー時には緊張の面持ちがあるが次第に柔和な笑顔に出会うと安心してしまう。相手の伝えたかったことや聞いて欲しいこと、こちら側の質問などにシャッターを重ねていく。取材にはテンポの重要性もあるのだと改めて感じる。

「あか牛」の牛舎へ向かった。人懐こい牛たちで興味津々にこちらを伺っている。初めは一見同じ顔に見えてしまうがじっくり観察するとやっぱり顔立ちは違うんだと納得する。性格だって違う。一様に好奇心はあっても、怖がって後退りする牛や、匂いを嗅ぎに来る牛、でも大抵は背中を見せている時にそーっと近づいてきている。撮影している時にペロンと足元を舐められて思わず声を上げた。

【 あか牛とは? 】
褐毛和種(あかげわしゅ)は熊本系と高知系に分けられ、いずれも起源は韓牛と言われています。現在の「くまもとあか牛」は阿蘇、矢部および球磨地方で飼われていた在来種とシンメンタール種の交配により改良された固有種で、昭和19年に和牛として登録されました。あか牛は、耐寒・耐暑性に優れており、放牧に適し、性格がおとなしく飼育しやすいという特性を持っています。肉質は赤身が多く、適度の脂肪分も含み、うま味とやわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えています。

主に牛舎内でお話を聞いていたが時折突風がなだれ込んできて体温が奪われていく。九州といえどここは阿蘇、標高は600mほどあり寒い。日差しを背中に当てながら撮影を続けた。

上色見熊野座神社

取材途中に立ち寄った神社。ここはパワースポットとして知られ全国から多くの観光客が訪れている「上色見熊野座神社」を参拝した。ここは著者:緑川ゆきによる「夏目友人帳」の舞台にもなったようだ。それにしても神々しい。夕暮れ間近で薄暗くてそれがまたいい雰囲気をもたせている。

夕方過ぎにこの日の取材は終了し高森町役場の職員の方と夕ご飯を頂いた。名物の「高森田楽」は囲炉裏でじっくり香ばしく串に刺したお豆腐やお魚、地元名産の「鶴の子いも」を焼いてもらった。「鶴の子いも」は粘り気が強く、硬くて煮くずれしにくいとのこと。名前の由来は、鶴の頭の形に似ているからという諸説があるらしい。素朴でゆっくりとした時間の中で頂く田楽も情緒がある。お酒は普段からあまり飲まないが、この日は一日中風に吹かれていたので頂いた焼酎のお湯割がありがたかった。染み入る美味しさとはこんな感じかな。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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