日本で最も美しい村 季刊誌取材 大蔵村編 最終回

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赤いトマトと青いトマトの味わい

翌朝に肘折温泉をチェックアウトしてトマト農家さんのビニールハウスへ。
ハウスに着くなり中へ入りパシャパシャとシャッターを切っていく。まだ青いトマトが力強く実っていた。収穫期を迎えているものは既に摘み取られている。早朝からの仕事なので致し方ない。青くて強いトマトの香りが気になってきてどんなおじわいなのかを尋ねたところ、「食べてみましょうか」と切ってくれた。

赤いトマトはジューシーで甘く瑞々しいのに対して、青いものは適度な酸味と爽やかな香りで思いの外美味しかった。皮は少し固いのだが、これが結構いけてしまう。

トマトの周辺は少し冷んやりしていた。産毛に覆われており空気中からも水分を吸収しているようだ。可愛らしい黄色の花がたくさん咲いている。

取材を快諾してもらえお話とお土産のトマトまで頂いてしまった。ありがとうございます。戻ってからパスタにして美味しく頂いた。

その後、四ヶ村の棚田へ。
雨が降り始めてきた。小雨だが構わず車外へ出てみると少し肌寒い。鳥の声とその日に行う予定の花火大会が雨のため延期になったという村内放送がこだましていた。

毎回の記念撮影。毎回のセルフタイマー設定の失敗。それも定番になった。とても賑やかな取材班だ。

今回の取材は自分の住むところから比較的に近い場所だった。地域が何を課題としているのか、人が何を求めているのか、地域と人との共生が織りなす美しさがあったように思う。そこには成功も失敗もない、生きている力強さをものすごく感じる。創意工夫をすることで生活は変化していく。いつか人が便利から逃れることがあれば、そのまま不便に向かうわけではないと思う。そこで絞られた知恵が生きていくことを何倍にも面白く、また発展性を持つこともあり得るだろう。ストイックな生き方だけでなく、柔和に笑い身を任せるのも勇気のいることだ。人口減少の最中に若い人が奮闘し人をつないでいくこと、連鎖的な思いがまた人や文化を変化させていくのだろうと考える時間になった。

アバター

コーヒー豆の買い付けで海外へ行き、コーヒー豆の消費国と生産国で多くのバリスタと出会いコーヒーの世界観はまだまだ広がっていく。人の魅力はどこからやってくるのか、撮影の折にいつも思う。美しさとは何なのか、近年のテーマとなっている。旅はこれからだ。

caffe gita yuzawa / caffe gita yokote オーナー
株式会社 gita 代表取締役

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